新日、1.4 東京ドームで小川の巴戦決定
目覚めた暴走王、真撃の2大会、猪木祭り2、そして新日ドームと連続参戦か?
新日本プロレスの藤波社長が10.8 東京ドーム大会へ小川直也が乱入し、新日トップ選手陣に宣戦布告をしたのを受け、1.4 新日東京ドーム大会で小川を含めた巴戦を行うと発表した。元々は猪木が10.8に中西、安田に小川を含めた巴戦を強行決定しようとしたのに対し、小川本人の意思表示がないことを主な理由とし新日サイドが却下した経緯がある。そしてその間には絶縁宣言なども飛び出したが、結局は猪木の鶴の一声で大会の2日前まではK−1の福岡大会に乗り込むと言っていた小川が急遽、新日ドーム大会に乗り込んできた。突然の方向転換にK−1の石井館長を激怒させたが(参考記事:「石井館長小川に激怒、百人組手を要求?」)、新日サイドは小川の意思表示を評価し、一度却下した巴戦を1.4ドーム大会で実現すると即断し逆提案した。その新日の決定に対し、小川も自分で宣戦布告した以上「もちろん出る、やる」と歓迎した。新日は小川の相手として10.8のリングで小川が名を挙げた選手、藤田、佐々木、安田、中西、永田の5人の中から2人を選抜、もしくはトーナメント戦で決定するという。彼らの名を挙げた小川自身も「あの5人はこれからプロレス界を引っ張って頑張ってもらいたい選手。その時一番コンディションが良い奴がでてくればいい。」とプロレス界を盛り上げていきたいという小川なりのプロレスLOVEを示した。
しかし、事はそう簡単ではない。既に世間も注目する今年の大晦日に開催される「猪木祭り イノキ・ボンバイエ2」での対K−1軍戦の大将としての出陣がファン及び猪木からも期待されており、ほぼ小川の出陣は間違いないと言われている中での1.4新日参戦の発表である。K−1の石井館長は10.8K−1の大会への来場をドタキャンしたことにも激怒したが、それと同時に4日後に他の試合を組み、まるで対K-1の大一番を消化試合のように扱っていると思われても仕方が無いようなスケデュールを組んだことにも怒りを表した。連戦は絶対無理という石井館長の意見のように大晦日の出場が不安視される中、当の小川は「フロックで優勝したような選手じゃ、いやだ。真のK−1最強選手をだしてこい」とやる気もちらつかせた。しかも、大晦日はK−1ではなく、師匠・猪木の興行だ。その猪木もK−1と力を合わせて裏番組の「紅白歌合戦」をぶっ潰すために小川の出場が必要と言っており、その興行に小川が穴を空けるとも考えにくい。
目覚めた暴走王の出撃予定はこの2連戦だけではない。その前に、10月25日の「真撃第3章」日本武道館大会では、およそ4ヶ月半ぶりの復帰戦にのぞみ、12月5日には「真撃第4章」大阪城ホール大会にも出場すると言う。長いブランクの後、10.25から1.4の間に4試合を消化するというハイペースで暴走王が復活する。しかし、ドタキャン、方向転換、絶縁などが多い小川だけに実際出場するまで目が離せない。