石井館長、小川に激怒。100人組手を要求?
小川のK−1軍入りも提案!対猪木軍用の巨人を公開。
10月8日に開催された2大会、K−1福岡大会と新日本プロレス東京ドーム大会の間で繰り広げられた興行戦争の2日前まで、UFO所属の暴走王・小川直也はK−1の福岡大会に乱入すると公言しており、K−1選手陣も小川の乱入に対し、臨戦体勢を整えていた。K−1の石井館長もK−1選手達に乱入の件を通告し、選手の緊張感を高めて包囲網しいていた。しかし、迷走する小川は大会前日になって突然新日ドーム大会への乱入に方向転換、石井館長の激怒をかった。石井館長は「あいつはいつも口ばっかしや。いい加減、K−1のリングで何かやってほしいよね」と小川を痛烈批判。「ほんまに福岡に小川がこなかったら、正道会館で百人組手をやってもらう。」と驚きの企画をぶち上げた。なんと一億円をだしてもいいが、組手の相手は打撃系だけではなく、総合系の選手も含まれるという「総合百人組手」だ。もし実現すれば、荒行で有名な極真空手の本家「百人組手」より過激なものになるだろう。
そして、大会当日、小川はやはり福岡大会には現れず、新日の東京ドームのリングに立っていた。そして、こともあろうに大晦日のK−1vs猪木軍の大一番の4日後の1月4日新日東京ドームで試合をするよう新日トップ選手に挑戦状を叩きつけた。(参考記事:「新日1.4ドーム大会で小川の巴戦決定」)、その1.4への参戦を宣言した小川に石井館長は再度激怒。「4日後にまた試合をするのは無理。無傷でリングを降りれると思うなよ。大晦日に来なかったら、小川が逃げたということ。」と怒りを露わにし挑発した。その石井館長の発言に対し小川は「オファーも何もしていないのに、そう言うのはお門違いだ。」と反撃した。しかし、その上でも石井館長は小川のK−1軍への入団を猪木サイドに懇願。トレードということなら猪木のお気に入りのシリル・アビディ(フランス)を出しても良いとまで提案。石井館長の仰天企画は続く。
このK−1福岡大会を視察した猪木も「印象に残ったのはベルナルド。マーク・ハントはレスラー向き」と触手を伸ばしているようだ。小川のK−1軍入りの提案についても猪木は「それはそれでいい。いまやボーダーレスの時代だから」と前向きな答えだ。
石井館長の対猪木軍戦の秘策は小川獲得だけではない。この福岡大会でまさかの1回戦負けしたマイク・ベルナルドに対して、「格闘家として油断が多すぎる。それを治す為にも総合の試合にでるべき」とベルナルドの対猪木軍への出陣をすすめた。また、K−1日本人選手で唯一、対猪木軍に手を挙げた元極真ファイターの富平辰文(25歳)に猪木軍のもうひとりの大将・藤田和之の母校日大レスリング部での特訓を指令した。そして、K−1軍の秘密兵器、ボブ・サップ(27歳)を来日させ、総合格闘技の特訓を始めさせた。身長193cm 体重180キロ強のサップは以前、米国のアメリカン・フットボール・リーグのNFLでラインバッカーとして活躍。その後、米国のプロレスメジャー団体のWCWで”ザ・ビースト”として活躍した。現在はオーストラリアのサム・グレコに師事している。運動神経抜群のサップはその巨体でありながら100メートルを10秒台で走り、ベンチプレスは300キロを挙げるという。12月のK−1 World GP決勝大会の特別試合として総合格闘技戦のデビューをさせるらしい。対猪木軍戦の主力になることは間違いない。