又、総合の世界で日本人選手が勝てない時代になってきた昨今、明るい話題が飛び込んできた。高田道場から高田の秘蔵子である浜中和宏（24歳）が6.8 PRIDE26にデビューすることが発表された。この浜中は現役のアマチュアレスラーだ。日体大のレスリング部出身でアマレスの全日本選抜で４位入賞するなどアマレスでアテネ五輪を狙える位置にいるトップアマレスラー。五輪代表選考の対象になるアマレスの大会も控えるが、浜中自身「アマレスとプロの総合との両立は問題ない」という。

師匠である高田いわく「瞬発力やパワーは外国人選手に引けを取らないし、何より性格が総合向き」と一押し。対戦相手は道場の先輩で日本選手のエースを務めてきた桜庭をバッティングのアクシデントはあったとは言え膝蹴りでKOした「ヒクソンの再来」ことニーノ“エルビス”シェンブリー。最強の先輩を破った相手だが、「殴られても前に出てタックルでテイクダウンして、上からボコボコにして勝つ」と全く気後れがない。

「あくまでアマレスの選手としてプロのリングにあがります」という浜中。先にも吉田道場から柔道でトップクラスの実績を持つ中村和裕が総合デビューしたが、こうしてアマチュア格闘競技で揉まれ生き残ってきた優秀な日本人選手が総合のリングに上がってくるようになると日本の格闘技界の将来にも希望の光が見えてくる。

アマレスといえば、一時期日本人ヘビー級のエースとして活躍していた藤田和之がプライドのリングに久々に戻ってくる。そして、対戦相手はいきなり前回あのノゲイラを破って王者になったばかりのヒョードルだ。ここにもアマレスとサンボというベースをもった選手同士の戦いが展開される。双方アグレッシブな選手だけに激戦は必至だ。