11.9 PRIDE GP2003 シウバ王者の貫禄、吉田死闘に敗れる。ノゲイラ完全復活、クロコップを仕留める。
いわゆる何でもありと表現されるノールールに近いPRIDEのリング、つまりミドル級の世界最強を決める戦いと言っても過言ではないトーナメントを制したのは現PRIDEミドル級王者のヴァンダレイ・シウバだった。ワンマッチでもPRIDEでは負けなしだった現王者がトーナメントでも負けないことを証明し、真の最強王者の名を欲しいままにした。日本のミドル級最後の砦の吉田を相手にグランドの実力も見せつつ、得意の打撃で死闘を制し、最右翼だったジャクソンをも決勝でKO。文句なしの優勝だ。PRIDEミドル級を完全制圧したシウバの向かうところは
UFCの制圧か、それともヘビー級侵略か。今後のシウバの動向から目が離せない。
シウバに判定で敗れはしたものの総合格闘家としての実力を天下に知らしめた吉田。ボコボコにされながらも得意の寝技でシウバを追い込み、打撃でも果敢に打ち合い凄い進歩をみせた吉田は、確実に王者を射程距離に捕らえたとも言える。王者シウバを攻略するのは吉田か、UFC出身で元王者のランデルマンを相手に久々の白星を挙げ復活の兆しをみせた桜庭か、今回のUFC代表のリデルやブスタマンチのKO敗退を目の前で見せ付けられた現UFCライトヘビー級王者ランディ・クートゥアか。
そして、ヘビー級でも夢のカードが実現した。クロコップvsノゲイラ。最強の打撃vs最強の寝技と言われたこの1戦。そして、ノールール系負けなしでPRIDEを侵略せんとばかりのK-1ファイターであるクロコップをPRIDEの誰が止めるのかという命題。PRIDEのプライドを守ったのはやはりこの人、前PRIDEヘビー級王者ノゲイラ。K-1では時の人ボブ・サップを病院送りにし、PRIDEでは藤田、ヒーリング、ボブチャンチンらトップクラスのファイターを破り、向かうところ敵なしだったクロコップをタップアウトで完全に仕留めたノゲイラの最強伝説第二章が始まるのか。又、一度挫折を味わい復活してきた時のクロコップにも大いに期待したい。
| 第1試合 1R10分、2R/3Rは5分 | |
トリニダード・トバゴ フリー
|
1R 0分18秒 |
米国 バート・ベイルシュートファイティング所属
|
ゲーリー・グッドリッジ
|
KO
パンチ連打 |
ダン・ボビッシュ
|
| 第2試合 PRIDEミドル級GP準決勝戦 1R10分、2R5分
| |
米国 チーム・オオヤマ所属
|
2R 3分10秒 |
米国 ピット・ファイトチーム所属
|
クイントン”ランペイジ”ジャクソン
|
TKO
グランドパンチ |
チャック・リデル
|
| 第3試合 PRIDEミドル級GP準決勝戦 1R10分、2R5分
| |
ブラジル シュート・ボクセ・アカデミー所属
|
3R終了時 |
日本 吉田道場所属
|
ヴァンダレイ・シウバ
|
判定
3−0 |
吉田 秀彦
|
| 第4試合 PRIDEミドル級GPリザーブ・マッチ 1R10分、2R5分 | |
米国 チーム・クエスト所属
|
1R 0分53秒 |
ブラジル ブラジリアン・トップチーム所属
|
ダン・ヘンダーソン
|
KO
パンチ連打 |
ムリーロ・ブスタマンチ
|
| 第5試合 1R10分、2R/3Rは5分
| |
米国 ゴールデン・グローリー所属 |
3R 2分29秒 |
日本 高田道場所属
|
ヒース・ヒーリング
|
タップアウト
チョークスリーパー |
山本 宜久
|
| 第6試合 1R10分、2R/3Rは5分
| |
日本 高田道場所属
|
3R 2分36秒 |
米国 ハマーハウス所属 |
桜庭 和志
|
タップアウト
腕ひしぎ逆十字固め |
ケビン・ランデルマン
|
| 第7試合 PRIDEヘビー級暫定王者決定戦 1R10分、2R/3Rは5分
| |
ブラジル ブラジリアン・トップチーム所属 |
2R 1分45秒 |
クロアチア クロコップ・スクワッド所属
|
アントニオ・ホドリゴ・ノゲイラ
|
タップアウト
腕ひしぎ逆十字固め |
ミルコ・クロコップ
|
| 第8試合 PRIDEミドル級GP 決勝戦 1R10分、2R5分
| |
ブラジル シュート・ボクセ・アカデミー所属 |
1R 6分28秒 |
米国 チーム・オオヤマ所属
|
ヴァンダレイ・シウバ
|
TKO
グランドでの膝蹴り |
クイントン”ランペイジ”ジャクソン
|