11.18 K-1 MAX 2003 王者・魔裟斗、元IBF世界王者に貫禄のKOで完勝!小比類巻、復活か。
中量級においてもK-1vsBOXINGが勃発だ。
K−1のラスベガス大会で試合ではないにせよあのマイク・タイソンがK-1のリングにあがりボブ・サップを挑発したことにより、大きなうねりが始まった。元IBF世界ヘビー級王者のフランソワ・ボタが参戦し、今度は元IBF世界ライト・ウェルター級王者のビンス・フィリップスが参戦し、いきなりK-1 MAX GP世界王者の魔裟斗とメインで激突した。
王者・魔裟斗としてはK-1の牙城をボクシング界からの刺客から守るためにも絶対に勝たなければならない試合。かなりのプレッシャーがあったはずだが、相手は元世界王者といえど既に40歳。魔裟斗は「相手の腕を蹴りで叩き折ってやる」と必勝宣言し余裕をみせた。
そして、魔裟斗は強力な蹴りをフィリップスに叩き込み、最後は右ローでフィリップスを完全KO。更に予告通りフィリップスの腕が骨折していたことが試合後判明した。骨折していたにもかかわらず、戦い続けようとしたフィリップスの元世界王者としてのプライドと精神的強さには脱帽だが、蹴りだけで試合を制し、元ボクシング王者の腕を蹴り折った魔裟斗の実力はさすがだ。
その魔裟斗の最大のライバルと以前は言われていたが、敗戦そして大切な人を亡くし最前線から完全に後れを取っていた小比類巻がK-1 MAXに帰ってきた。相手はブルース・リーマニアでリーが映画の中で着ていた黄色に黒いラインの入ったユニフォームで今大会にも参戦した実力未知数の選手だったが小比類巻は右ミドルを相手のボディーに叩き込みKO。復活を印象付けた。
全10試合、日本選手VS外国人選手のカードで外国人の選手サイドもなかなかの実力者を集めたが、それにしても気になるのが戦った日本人選手10人のうち、勝利したのは先に書いた魔裟斗、小比類巻、そして安廣一哉の3人だけという成績の悪さだ。無敗だった新日本キックからの刺客である松本までもがKO負けし、激戦区の中量級といえど日本人選手の奮起を期待せずにはいられない状況だ。
| 第8試合 3分3R
| |
日本 シルバー・ウルフ所属
|
2R 0分15秒 |
米国 フリー
|
魔裟斗
|
KO
右ローキック |
ビンス・フィリップス
|
| 第7試合 3分3R
| |
オーストラリア ブンチュージム所属
|
3R終了時 |
日本 Kスクワッド所属 |
ダニエル・ドーソン
|
判定
2−0 |
小次郎
|
| 第6試合 3分3R
| |
オランダ ブーリーズジム所属
|
3R終了時 |
日本 ビバリーヒルズ柔術クラブ所属
|
アルバート・クラウス
|
判定
3−0 |
須藤 元気
|
| 第5試合 3分3R
| |
米国 3−Dマーシャルアーツ所属
|
2R 2分12秒 |
日本 藤本ジム所属
|
ドゥエイン・ラドウィック
|
TKO
顔面への膝蹴り |
松本 哉朗
|
ラドウィックが首相撲から総合仕込みの膝蹴りを松本の顔面に叩き込みダウンを奪い、セコンドのタオル投入でTKO勝ち。
|
| 第4試合 3分3R
| |
オランダ シュート・ボクシング所属
|
3R 1分15秒 |
日本 大阪プロレス所属 |
アンディー・サワー
|
判定
2−0 |
村浜 武洋
|
| 第3試合 3分3R
| |
日本 チーム・ドラゴン所属 |
3R 0分59秒 |
米国 ニックワン・ジム所属
|
小比類巻 貴之
|
KO
右ミドル |
トニー・バレント
|
| 第2試合 3分3R
| |
ブラジル シッチマスターローニー所属 |
3R終了時 |
日本 シーザージム所属
|
マルフィオ・カノレッティ
|
判定
3−0 |
土井 広之
|
| 第1試合 3分3R
| |
タイ 伊原道場所属 |
3R終了時 |
日本 Inspirit所属
|
シン・ノッパデッソーン
|
判定
3−0 |
大野 崇
|
| オープニングファイト第2試合 3分3R
| |
日本 正道会館所属
|
3R終了時 |
米国 真樹沖縄所属
|
安廣 一哉
|
判定
3−0 |
デイビッド
|
| オープニングファイト第1試合 3分3R
| |
ロシア チヌックジム所属
|
1R 3分03秒 |
日本 士道館所属 |
アースラン・マゴメドフ
|
KO
右ストレート |
マグナム酒井
|