蓋を開けてみれば男女合わせて金6、銀1、銅2という、ホームでの試合という有利さはあったにせよ日本が最強メンバーだったと言える結果だ。
日本男子重量級のエース井上康生は世界柔道3連覇、「影のエース」鈴木桂治は最強の証である無差別で世界大会初制覇、棟田康幸も170cmの身長で100kg超級の並み居る巨漢を退け世界初優勝。三者三様の「柔よく剛を制す」を体現して見せた。日本男子柔道の3強トリオだ。
しかし、90kg以下のクラスが振るわなかった。「千の寝技を持つ男」矢嵜雄大も「我流柔道」秋山成勲もメダルには手が届かなかった。「帰ってきた金メダリスト」野村忠宏は長期ブランクを克服し完全復活ではないが3位に入賞した。しかし、期待された金丸雄介、鳥居智男らは途中で涙を飲んだ。
女子は田村亮子が6連覇、阿武教子が4連覇、上野雅恵が2連覇という圧倒的強さと安定感を見せた。こちらも日本女子三羽烏といったところか。塚田真希が銀メダル、横澤由貴が銅メダルという女子も終わってみたら最強メンバーだったと言えよう。
来年のアテネオリンピックが楽しみになってきた!
男子 | ||||||
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無差別級 鈴木桂治 | 一回戦 ○内股 | 二回戦 ○横四方固 | 三回戦 ○判定 | 準決勝 ○小内巻込 | 決勝戦 ○小外掛 | |
100kg超級 棟田康幸 | 一回戦 ○合せ一本 | 二回戦 ○判定 | 三回戦 ○内股すかし | 準決勝 ○内股巻込 | 決勝戦 ○判定 | |
100kg以下級 井上康生 | 一回戦 ○背負投 | 二回戦 ○内股 | 三回戦 ○送襟絞 | 準決勝 ○内股 | 決勝戦 ○払巻込 | |
90kg以下級 矢嵜雄大 | 一回戦 ○判定 | 二回戦 ○内股 | 三回戦 X出足払 | |||
81kg以下級 秋山成勲 | 一回戦 ○背負投 | 二回戦 ○払腰 | 三回戦 ○判定 | 準決勝 X大外巻込 | 3位決定戦 X判定 | |
73kg以下級 金丸雄介 | 一回戦 ○大外刈 | 二回戦 ○大内刈 | 三回戦 ○袖釣込腰 | 四回戦 X体落 | 敗者復活戦 ○合せ一本 | 敗者復活決勝戦 X小外刈 |
66kg以下級 鳥居智男 | 一回戦 ○大外巻込 | 二回戦 ○判定 | 三回戦 ○判定 | 四回戦 X引込返 | 敗者復活戦 ○内股 | 敗者復活決勝 X判定 |
60kg以下級 野村忠宏 | 一回戦 ○体落 | 二回戦 X崩袈裟固 | 敗者復活戦 ○背負投 | 敗者復活戦 ○背負投 | 敗者復活決勝 ○内股 | 3位決定戦 ○小外掛 |
女子 | ||||||
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無差別級 薪谷翠 | 一回戦 X判定 | |||||
78kg超級 塚田真希 | 一回戦 ○払腰 | 二回戦 ○合せ一本 | 三回戦 ○横四方固 | 準決勝 ○横四方固 | 決勝戦 X背負投 | |
78kg以下級 阿武教子 | 一回戦 ○朽木倒 | 二回戦 ○判定 | 三回戦 ○大外返 | 準決勝 ○判定 | 決勝戦 ○判定 | |
70kg以下級 上野雅恵 | 一回戦 ○上四方固 | 二回戦 ○縦四方固 | 三回戦 ○横四方固 | 準決勝 ○上四方固 | 決勝戦 ○大内刈 | |
63kg以下級 谷本歩実 | 一回戦 ○後袈裟固 | 二回戦 X隅返 | ||||
57kg以下級 茂木仙子 | 一回戦 ○判定 | 二回戦 ○大内刈 | 三回戦 X判定 | 敗者復活戦 X朽木倒 | ||
52kg以下級 横澤由貴 | 一回戦 ○判定 | 二回戦 ○背負投 | 三回戦 ○判定 | 準決勝 X判定 | 3位決定戦 ○横四方固 | |
48kg以下級 田村亮子 | 一回戦 ○払腰 | 二回戦 ○大外落 | 三回戦 ○崩袈裟固 | 準決勝 ○背負投 | 決勝戦 ○判定 |