今年の10月で30周年になる全日本プロレスが14年ぶりに生中継された。全日本の生中継は日本テレビが14年前に放送して以来だが、今回はスカイパーフェクTVでペイ・パー・ヴューとして放送された。この生放送復活記念としてのこの日本武道館大会で”無冠のエース”川田利明が新日本を辞めて来た王者・武藤敬司を破り、見事3冠ベルトを奪取。2000年6月以来続いていた”無冠”というニックネームを返上したと同時に王道のベルトを全日本に取り返した。
試合序盤から武藤はとばしていく。1ダース以上の低空ドロップキックやドラゴン・スクリューも数発、そしてシャイニング・ウィザードも6発。「序盤で持ち技を使い切ってしまった」と武藤自身が言う程徹底的な武藤の攻撃をなんとか堪えた川田は猛反撃。ハイキックやパワーボムを連発。バックドロップ、そして再度パワーボムをがっちり武藤にきめて3カウント。武道館は大「全日本コール」に包まれた。
全日本プロレスに正式に入団する武藤は「川田はすごかった。」と新王者を称えながら「川田がおいしくなったところで取りに行く。」という野望も忘れなかった。新王者・川田は「これも全日本プロレスです」と久々のせりふで締めくくった。
2.24 全日本プロレス 日本武道館大会 3冠ヘビー級選手権試合(60分1本勝負) ○川田利明(挑戦者) エビ固め 27分37秒 ×武藤敬司(王者) シングルマッチ(60分1本勝負) 〇天龍源一郎 片エビ固め 17分51秒 ×小島聡 特別試合(60分1本勝負) 〇太陽ケア 片エビ固め 17分23秒 ×長井満也 6人タッグマッチ(30分1本勝負) ○マイク・バートン、ジム・スティール、ジョージ・ハインズ 片エビ固め 17分22秒 安生洋二、嵐、×荒谷信孝 シングルマッチ(30分1本勝負) ○ケンドー・カシン 飛びつき腕ひしぎ逆十字固め 2分47秒 ×宮本和志 タッグマッチ(30分1本勝負) ○スティーブ・ウイリアムス、マイク・ロトンド 片エビ固め 10分5秒 奥村茂雄、×本間朋晃 タッグマッチ(30分1本勝負) 〇田中将斗、保坂秀樹 片エビ固め 10分33秒 ショーン・ヘルナンデス、×ケーシー・ガイヤーシーク シングルマッチ(30分1本勝負) 〇平井伸和 片エビ固め 9分32秒 ×土方隆司