米国ネバダ州にありエンターテインメントとギャンブルのメッカであるラスベガス。そのベガスの巨大カジノホテル・MGM GrandのGarden Arenaで開催されたUFC36。日本のファンの注目はやはりUFC初挑戦の桜井“マッハ”速人。初登場でいきなりウェルター級王座に挑戦というUFCの桜井に対する期待の大きさを表す待遇だ。
しかし、桜井の野望はラスベガスに散った。相手はこのMMA界で名を馳せるUFCウェルター級王者マット・ヒューズ。下になってしまう桜井はスタンドではチャンスはあったものの結局マウントを取られてしまいパンチを落とされレフェリーストップ。さすがの桜井もUFC初登場で王座奪取という快挙は成し得なかった。
UFCではすでに常連になりつつある中尾受太郎も判定ながら敗れた。
メインは長期政権を築きつつあるライトヘビー級王者ティト・オーティスに以前UFCで大活躍し若き”天才”と呼ばれたビトー・ベウフォート挑戦するタイトルマッチがティトの練習中の負傷でながれ、かわりにヘビー級王者ランディー・クートゥアにジョシュ・バーネットが挑戦するタイトルマッチが実現した。バーネットは初期のパンクラスによく参戦していたマット・ヒューム(今回マッハが戦ったマット・ヒューズではない)のもとで練習しておりUFCではあのセーム・シュルトを下からの腕ひしぎ十字固めで破っている弱冠24歳の新鋭だ。ベテランのクートゥアが全体的に優位に試合を進めたがバーネットがうまくトップポジションを奪い返しパンチで逆転勝利。見事ヘビー級の王座を奪取し、一番若い王者が誕生した。
メインイベント ヘビー級タイトルマッチ 5分5R |
米国 AMC所属 挑戦者 |
2R 4分35秒 | 米国 王者 |
ジョシュ・バーネット JOSH BARNETT |
TKO (グランドでのパンチ) |
ランディー・クートゥア RANDY COUTURE |
新王者誕生。 |
ウェルター級タイトルマッチ 5分5R |
米国 Miletich Fighting Systems所属 |
日本 GUTSMAN修斗道場所属 |
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マット・ヒューズ MATT HUGHES |
TKO (マウントパンチ) |
桜井゛マッハ゛速人 HAYATO SAKURAI |
ヘビー級 5分3R |
ブラジル |
3R 1分45秒 | ベラルーシ |
ペドロ・ヒーゾ PEDRO RIZZO |
KO (パンチ) |
アンドレイ・アロフスキー ANDREI ARLOVSKI |
ミドル級 5分3R |
米国 Team Quest所属 |
1R 3分09秒 | 米国 |
マット・リンドランド MATT LINDLAND |
TKO (マウントパンチ) |
パット・ミレティッチ PAT MILETICH |
ライトヘビー級 5分3R |
米国 | 1R 2分06秒 | オーストラリア |
エヴァン・タナー EVAN TANNER |
TKO (カットによる流血で) |
エルヴィス・シノシック ELVIS SINOSIC |
ヘビー級 5分3R |
米国 Ricardo Pires Brazilian Jiu Jitsu所属 | 1R 0分46秒 | 米国 Lion's Den所属 |
フランク・ミア FRANK MIR |
タップアウト (変形キムラロック) |
ピート・ウィリアムス PETE WILLIAMS |
ライト級 5分3R |
米国 | 1R 2分58秒 | 米国 Team Shamlock所属 |
マット・セラ MATT SERRA |
タップアウト (三角絞め) |
ケリー・デュランティー KELLY DULLANTY |
ウェルター級 5分3R |
米国 | 3R終了時 | 日本 シューティングジム大阪 |
ショーン・シャーク SEAN SHARK |
判定 3-0 |
中尾 受太郎 JUTARO NAKAO |