ファンの惜しむ声と大”前田”コールに包まれながらリングスの前田日明代表から今大会を最後に活動休止する旨が発表された。
1990年12月7日に第二次UWFが崩壊した後、その翌年、他のUWFメンバーとは袂を分け一人ぼっちでリングスの設立を発表。1991年5月11日にはクリス・ドールマンを筆頭にオランダ勢の応援を受け横浜アリーナで旗揚げ大会を成功させた。あれから11年弱、主力外国人選手の大量引き抜きや主力日本人選手の大量離脱と最悪の状況が続き、その上、旗揚げ戦からリングスの放送を欠かさず続けていたWOWOWとの契約が切れることもあり遂にリングス・ジャパンが休止する。
前田日明代表はリングスは「解散」ではなく「活動一時休止」と強調し、「第一次リングスは終了」し、興行形態を刷新するという。海外のリングスネットワークは活動を継続し、選手の所属先としてのリングスという名も残すという。前田自身は格闘技プロモーターとして活動する考えもあり「必ず皆さんの前に戻ってきます」と今秋にも復活の意向を表した。
試合を終えた伊藤博之、横井宏考、滑川康仁、高阪剛、金原弘光のリングス所属5選手の表情は冴えない。高阪は「金網の中にやり残したことがある」と再びUFC参戦を検討。フリーとなる金原は「四年間どうもありがとう。しばらく休んで体をいたわり、その後で要請があればPRIDEにもプロレスにも上がりたい」と突っ走った四年間の疲れを癒す考えだ。今大会でアブソリュート(無差別)級とヘビー級の2冠王者になったリングス・ロシアのエメリヤーエンコ・ヒョ−ドルは「王者になれて嬉しい。もし、ロシアで大会が開かれたら是非防衛戦をしたい。」と残念がりながらも王者の誇りを見せた。リングス・ロシアにはヒョードル、アターエフ、ミーシャと才能あふれる選手が多いがこれからどの大会のリングに上がるかはヴォルク・ハンが決めると言われている。主戦場が休止に入っても全選手には戦い続けて欲しい。
メインイベント アブソリュート級王者決定トーナメント決勝戦 |
リングス・ロシア |
1R 2分50秒 | リングス・オーストラリア |
エメリヤーエンコ・ヒョ−ドル EMELIANENKO FEDOR |
ポイントアウト (ダウン2、エスケープ1) |
クリストファー・ヘイズマン CHRISTOPHER HASEMAN |
これでヒョードルはアブソリュート(無差別)級とヘビー級王座の2冠獲得達成。 |
第8試合 ヘビー級オフィシャルマッチ |
リングス・ジャパン |
リングス・ロシア |
|
金原 弘光 HIROMITSU KANEHARA |
ドロー 0-1 |
イリューヒン・ミーシャ ILIOUKHINE MIKHAIL |
第7試合 旧リングス特別ルール 20分1本勝負 |
リングス・ロシア |
6分15秒 | リングス・ロシア |
ヴォルク・ハン VOLK HAN |
ギブアップ (腕ひしぎ逆十字固め) |
アンドレイ・コピィロフ ANDREI KOPYLOV |
第6試合 エキシビジョンマッチ5分 |
リングス・ジャパン |
和術慧舟會東京本部 |
|
高阪 剛 TSUYOSHI KOSAKA |
判定なし |
宇野 薫 CAOL UNO |
第5試合 ミドル級オフィシャルマッチ |
リングス・オーストラリア | 2R 4分53秒 | リングス・ジャパン |
サム・ネスト SAM NEST |
タップアウト (裸締め) |
滑川 康仁 YASUHITO NAMEKAWA |
第4試合 ヘビー級オフィシャルマッチ |
リングス・ジャパン | V-CROSS | |
横井 宏考 HIROTAKA YOKOI |
判定 3−0 |
藤井 克久 KATSUHISA FUJII |
第3試合 ミドル級オフィシャルマッチ |
RJW/CENTRAL | リングス・ジャパン | |
矢野 倍達 MASUTATSU YANO |
判定 2-0 |
伊藤 博之 HIROYUKI ITO |
第2試合 ライト級オフィシャルマッチ |
RODEO STYLE | 1R 1分41秒 | 四王塾 |
小谷 直之 NAOYUKI KOTANI |
ギブアップ (裸締め) |
吉信 YOSHINOBU |
第1試合 ライト級オフィシャルマッチ |
烏合破門会 | 日本サンボ連盟 | |
矢野 卓見 TAKUMI YANO |
ポイント判定 (ダウン1) |
松本 秀彦 HIDEHIKO MATSUMOTO |