PRIDE NOAH
6.23 PRIDE21で元U戦士田村と高山が競演。プロレスリング・ノアの杉浦もノールール系初挑戦。


6.23 PRIDE21 さいたまスーパーアリーナ大会のカードが続々発表される中、UFC時代からのライバル同士だったマーク・コールマン対ドン・フライの因縁対決はコールマンの練習中の負傷により中止になったが対戦相手を失ったフライの相手にプロレスリング ノアを主戦場とするフリーのプロレスラー・高山善廣が決定した。高山は既に2回PRIDEのリングに上がっているが未だ勝ち星に恵まれていない。しかし、その2戦の相手は藤田和之とセーム・シュルトという強豪二人だった。今回も元UFC王者のフライを相手にほとんど準備期間がない状態にもかかわらず、高山はプロレスラー根性をだしてこの対戦オファーを受け入れた。

「UWFの遺伝子」を持ち、その高山の先輩だった田村潔司も前回初登場ながらタイトルマッチでシウバにKO負けして以来の復活戦に挑む。元U戦士の競演も注目だが、田村の対戦相手が興味を引く。プライド初登場で元リングスの山本憲尚を撲殺KOし、先日の6.2 K-1ジャパンの大会ではルール無視の暴走でK-1史上前代未聞の失格となった元WCWプロレスラーのボブ・サップ。リングス所属当初から仲は良くなかったが同じ釜の飯を食った山本のリベンジを田村が晴らす格好になるのか。しかし、問題は田村とサップの体格差だ。180センチ・88キロ前後の田村に対しサップは205センチ・160キロ。この無謀なマッチメークを田村は乗り切ることが出来るか、注目である。

そして、こちらも高山とプロレスの巡業中、スパーリングをしているというプロレスリング・ノア所属の杉浦貴がノールール系初挑戦でありジャイアント馬場の遺伝子を継ぐノアの所属プロレスラーではじめてノールール系のリングに上がることになる。杉浦はプロレスラーになる前にアマチュアレスリングで92&93年全国社会人オープン選手権、94&97&99年国体、95年全日本選手権優勝という輝かしい実績の持ち主。一方、対戦相手はなんとグレイシーの姓を持つPRIDE初登場のダニエル・グレイシー。ヴァーリ・トゥード系の試合ははじめてらしいが柔術の技術は折り紙つき。ジャイアント馬場の遺伝子を持つ杉浦とグレイシーの遺伝子を持つダニエルの異色対決から目が離せない。

他にも現パンクラス無差別級王者のセーム・シュルトと現リングスヘビー&無差別級王者のエメリヤネンコ・ヒョードルのパンクラスvsリングスの代理対決やパンクラスの山宮、美濃輪、近藤とトップファイターを総なめにしているパウロ・フィリョとヴァンダレイ・シウバと同門でそれまで無敗だった桜井速人を破り修斗ミドル級王者になったアンデウソン・シウバとの対決など話題を呼ぶカードが盛り沢山。又、ヒョードルが所属するロシアン・トップチームのセコンドとして元リングスの人気外国人選手で田村達と名勝負を繰り広げたヴォルク・ハンやアンドレイ・コピロフたちも登場するというのも興味深い。



6.23 「PRIDE 21」 さいたまスーパーアリーナ大会対戦カード

高山善廣 VS ドン・フライ
田村潔司 VS ボブ・サップ  
ギルバート・アイブル VS ジェレミー・ホーン 
アンデウソン・シウバ VS パウロ・フィリォ  
大山峻護 VS ヘンゾ・グレイシー    
杉浦貴 VS ダニエル・グレイシー 
セーム・シュルト VS エメリヤネンコ・ヒョードル 
ゲーリー・グッドリッジ VS ラバザノフ・アフメッド