2.24 PRIDE19 さいたまスーパーアリーナ大会で昨年5月にリングスを電撃退団した元リングスのエース田村潔司が復帰戦を行うと発表した。相手は現PRIDEミドル級王者で桜庭を2連破した”桜庭キラー”バンダレイ・シウバ。元リングスの無差別級王者だがPRIDEは初参戦。しかも、中指を骨折し小指も脱臼してそれらは9割方直ったというが実戦は去年の4月リングスのKOKトーナメントでの敗戦以来約10ヶ月ぶりとなる。その相手がいきなりシウバというのは厳しい決断だ。
パンクラスやZERO-ONEの真撃など復帰の舞台が噂された田村だがPRIDEに決まったことに関しては「タイミングが合った」とだけ述べた。しかし、ファンとしては夢が広がる。PRIDEのカリスマにのし上がった桜庭和志はUWFインター時代の田村の後輩であり、ライバル。しかし、二人は同い年だ。UWFインター時代も名勝負を展開した両者だがその後違う道を進んだ。田村はリングス、桜庭はPRIDEでトップをはり、そして今一度クロスオーバーする可能性が高まった。だが、田村は桜庭との対戦について「実績は桜庭の足元にも及ばないので、PRIDEで実績を積んで発言権を持ってから。」と謙遜した。
この大会ではもう一人、一夜限りながら復帰する選手がいる。修斗でプロデビュー、その後PRIDEに移籍して「大和魂」のこもった戦いを展開し、引退したエンセン井上だ。なぜ、一夜限りなのか。それは日本にいながらエンセンは米国人。一連のNYテロから始まったアフガン戦争にエンセン自ら志願し行くという。生きて帰れる保証はない。その出撃する前にお世話になったPRIDEで応援してくれたファンに最後の戦いを見せたいと一夜限りの復帰を決めた。相手はいきなり現PRIDEヘビー級王者アントニオ・ホドリゴ・ノゲイラ。ノゲイラはエンセンが引退前最後に戦って負けたヒース・ヒーリングを破って王者になったブラジルの超獣。エンセンが命を賭けて最後の勝負にでる。
そしてUFC時代から犬猿の仲であるケン・シャムロックとドン・フライの”ノールールの重鎮”である二人がリングで決着をつける。激戦必至だ。
2.24 PRIDE19 さいたまスーパーアリーナ大会一部カード 田村潔司 VS バンダレイ・シウバ (日 本) (ブラジル) エンセン井上 VS アントニオ・ホドリゴ・ノゲイラ (米 国) (ブラジル) ケン・シャムロック VS ドン・フライ (米 国) (米 国)