パンクラスが全方位外交策で格闘技・プロレス界そしてメディアでも進撃する。4月2日の深夜からテレビ東京系列でレギュラー番組「格闘Xパンクラス」を放送することが発表された。番組は毎週火曜日深夜(日付けでは水曜日)午前2時35分から3時5分までの30分で試合の模様や選手の素顔など紹介すると同時にレポーターに女子高生を採用するのなどバラエティー色も打ち出し新しいファン層の獲得を狙う。パンクラスの尾崎社長は「視聴率で打倒新日本を目指す。」と初の地上波進出に力が入る。そして、同番組はBSジャパンでも毎週土曜日(日付けでは日曜日)の深夜、午前12時30分から1時まで放送され、又、スカイA(CS)ではパンクラスの大会が一週間以内に放送されることも決定した。これで地上波、CS、BSと多方向のメディア戦略が出来上がってきた。
パンクラスはメディアだけでなく実際のリングでも多方向に進出する。UFCから実力を認められ選手派遣を求められており、UFCが7月に英国ロンドンで開催する「UFCー38」に、ヘビー級王者・高橋義生かミドル級王者・国奥麒樹真をいきなりUFCのタイトル挑戦という形で出場させる考えがあると発表。それに向け現在負傷欠場中の高橋はリハビリ中だがもし間に合わなくても代打として近藤有己を出す考えも示した。また、4月28日横浜アリーナで開催されるPRIDE20へ参戦を予定していたライト・ヘビー級王者・菊田早苗と美濃輪育久については、それぞれが対戦を希望していたホイス・グレイシー戦とミルコ・クロコップ戦は、先方の都合で実現の可能性は低くなったが新しい対戦カード案をPRIDEを運営するDSEへ進言し、回答を待っている段階。
パンクラスはこの3月10日のThe Contendersにも選手をすでに派遣し、3月30日にある DEEP2001 4th IMPACT 愛知県体育館大会にも選手を参戦させることが決まっている。それに加え、鈴木みのるが新日本プロレスの5.2 30周年記念 東京ドーム大会での佐々木健介戦を呼びかけており、「昭和デビュー最後のレスラー」として古巣新日本のリングへの出場を狙っている。
UFC、PRIDE、The Contenders、DEEP、新日本プロレスと他団体リングへ大攻勢だ。リング上もメディア上でもパンクラスの勢いは止まらない。