極真会館・松井館長が実行委員を勤める”K-NETWORK”が開催する第一回興行”一撃”が1月11日に迫った。この”K-NETWORK”はプロとアマチュア、そして団体間の技術や選手の交流を目的として立ち上げられたといわれているが、これはアマチュアイズムを貫く極真会館の”対外試合部門”と言ってよいもの。”一撃”のこの第一弾では極真の世界大会で7位の実績を持ち、現在キックの試合で負けなしの3連勝している野地竜太(23歳)が正道会館所属のK-1ジャパンのエースである武蔵(29歳)といきなりK-1ルールでぶつかるという極真空手VS正道空手が実現する。現在、フィリョやフェイトーザ、そしてニコラスと現役極真外国人選手がK-1のリングに上がっているが、現役極真で日本人選手がK-1と交わるのははじめて。
一方、武蔵は2001年8月のK-1ジャパンGP決勝大会で極真のニコラス・ペタスに決勝戦で敗れて以来のいわゆる復帰戦になる。その敗戦後武蔵は空手の稽古にも励み原点回帰を試みてきた。その復帰戦の相手がまたもや極真空手戦士の野地。同じ空手家であり、武蔵にとっては極真へのリベンジ戦となる。野地はK-1ルール初挑戦ながらキックは3戦3勝で勢いのある選手だが、武蔵はこの野地戦をニコラスへのリベンジ、そして2001年K-1ワールドGP準優勝及び現極真世界王者のフランシスコ・フィリョとの対決実現への「踏み台」と表現した。しかし、野地も負けてはいない。K-1では大先輩の武蔵を相手に「チャンスがあれば1Rから倒しにいく」と気合をみせた。
注目は武蔵vs野地だけではない。極真オーストラリアの選手で世界大会などで活躍してきた”鳥人”ギャリー・オニールもこの”一撃”で新日本キック所属の松本哉明と対戦する。
又、フランシスコ・フィリォのスパーリングパートナーを務めるマウリシオ・ダ・シルバが至誠館の百瀬竜徳と戦う。
そして、極真の舞台で成長著しい極真ロシアの戦士たちの戦い振りにも注目される。
1.11 K-NETWORK主催 第1回「一撃」カード 野地 竜太 vs 武 蔵 (極真) (正道会館) プレカノフ vs キック戦士 (極真ロシア) オニ ール vs 松本 哉明 (極真豪州) (新日本キック) ヴィアチェスラブ vs 中村 高明 (極真ロシア) (全日本キック) コ ス タ vs 阿部 重男 (極真ブラジル) (Kネット) ダ・シルバ vs 百瀬 竜徳 (極真ブラジル) (至誠館)