「誰の挑戦でも受ける。かかって来てください。」と全方向に宣戦布告を行ったK-1ジェネラルマネージャーの石井正道会館館長がPRIDEサイドからK-1のミルコ・クロコップに対し4.28 "PRIDE20" 横浜アリーナ大会への出場のオファーが来ている事を明かした。ミルコといえば去年ノールール戦に挑戦し藤田、高田、永田とトッププロレスラー達を圧倒、“プロレスラーキラー”の名を欲しいままにし、K-1のリングに戻っても元パンクラスの柳澤を豪快KO、そして2001年ワールドGP王者マーク・ハントからダウンを奪い文句なしの勝利を収めK-1の事実上最強の座を得たのは記憶に新しい。
ミルコ自身は「強い相手なら誰でもいい。石井館長に任せるよ。次はヴァンダレイ・シウバかアントニオ・ホドリゴ・ノゲイラになるだろう。」とPRIDEの最強コンビであるPRIDEヘビー級王者ノゲイラと同ミドル級王者シウバを名指ししたが石井館長は「体格的にもまずシウバか桜庭がいいだろう。」とまずシウバ戦、その後現在怪我で欠場している桜庭が復帰するころに桜庭戦、そして最終的にはノゲイラ戦というミルコによるPRIDE及びノールール界の制圧計画を思い描いているようだ。実際にはノゲイラに関しては体格的にも大きく寝技やノールールでの技術が飛び抜けており昨年大晦日の猪木祭り2「猪木軍vsK-1軍」でも猪木軍として出場を希望したノゲイラの参戦を阻止した程石井館長も別格視しており「今のミルコならシウバや桜庭に勝てる」が「ノゲイラとやるにはもうすこし寝技の訓練する時間が必要」としている。
ミルコに出場依頼をしたPRIDEに対し今度はK-1からシウバを対戦相手として逆指名している状況で益々実現が濃厚になってきた状況。しかし、ミルコのPRIDE20への出場が実現しなければ、4.21 K-1広島大会でミルコvs武蔵というカードを石井館長は考えていると言う。とにかく、ミルコのばく進は止まらない。
そして、更に石井館長は今年8月に横浜国際総合競技場での10万人動員の格闘技頂上決戦大会の計画があると発表。横浜国際はサッカーWカップ決勝戦が行われる巨大スタジアム。成功すれば史上最大の格闘技イベントとなる。その頃、怪我が回復し復帰するであろう“グレイシーハンター”桜庭和志への参戦依頼も検討しているようだ。今夏、アントニオ猪木が計画している猪木祭り3と別のものになるのか統合され一つのイベントになるのか未だ全くわからないが、K-1にはミルコだけではなくGP王者のマーク・ハントもノールール戦に興味を示しており、石井館長の隠し球“未知の巨人”ボブ・サップもPRIDEに参戦させる予定であり、ジェロム・レバンナも猪木祭り2以来ノールールの練習を続けているようで駒には事欠かない。K-1ルールであればノールール系ファイターを迎撃する意欲をみせる中迫やマイク・ベルナルド等もおり少しずつ石井館長の思惑通りK-1選手の意識改革も進み、格闘技・プロレス界制圧計画への準備が出来つつある。