トーナメント参加全選手が闘志剥き出しで熱戦を繰り広げた今回のJAPAN GPを制覇したのは、昨年のGPで極真のニコラス・ペタスに決勝で敗れ、苦汁をなめた武蔵だった。他流派に王座を奪われ、周りからはバッシングを受け精神面での弱さ等を指摘されたが、他流試合と言う石井館長の与えた試練を見事乗り越え、今回の結果につながった。普段ポーカーフェイスの武蔵だが、前回の王座転落が余程悔しかったのか色々な思いが交差したのか、リング上で勝利を喜び涙した。
注目のスーパーファイトでは、今回負けたら即引退と石井館長から勧告されていたマイク・ベルナルドがノールールの猛者トム・エリクソン相手に2度もダウンを喫しながらも大逆転KO勝利をあげ、首の皮一枚で生き残った。
又、前回、中迫相手に大暴走しK-1史上初めての反則負け、その後PRIDEのリングでは現PRIDEヘビー級王者のノゲイラをあと一歩のところまで追い込んだ“マルチな猛獣”ボブ・サップが今度はアーツを二度制した事がある“フランスの喧嘩屋”シリル・アビディを突進ファイトで秒殺し、その桁外れのポテンシャルを見せつけた。この試合で特別レフェリーを務めた石井館長はサップのK-1ルールでの可能性も目の当たりにして、遂にK−1のトップをぶつけることを決意。10.5 K-1 WORLD GP開幕戦でアーネスト・ホーストとの対戦を内定した。パワーが技術を押さえ込むのか、テクニックとキャリアがパワーを封じ込めるのか。
| 第1試合 オープニングファイト
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日本 黒澤道場所属
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2R 2分39秒 |
日本 フリー
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黒澤 浩樹
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KO 3-0 |
須田 渉
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| 第2試合 トーナメント1回戦 第1試合
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日本 ZEBRA244所属
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3R終了時 |
日本 極真会館所属
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中迫 剛
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判定
3-0 |
野地 竜太
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| 第3試合 トーナメント1回戦 第2試合
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日本 モンスターファクトリー所属 |
3R 1分47秒 |
日本 日進会館所属
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藤本 祐介
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KO
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大石 亨
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| 第4試合 トーナメント1回戦 第3試合
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日本 正道会館所属 |
延長R終了時 |
日本 TENKA 510所属 |
武蔵
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判定
2-0 |
天田 ヒロミ
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| 第5試合 トーナメント1回戦 第4試合
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日本 SQUARE所属 |
延長R終了時 |
日本 ドージョー・チャクリキ所属 |
富平 辰文
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判定
3ー0 |
ノブ・ハヤシ
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| 第6試合 K-1 ANDY SPIRIT 2002 スーパーファイト
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米国 モーリス・スミス・キックボクシング・センター所属 |
1R 1分17秒 |
フランス チーム・アビディ所属 |
ボブ・サップ
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KO
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シリル・アビディ
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| 第7試合 トーナメント準決勝 第1試合
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日本 ZEBRA244所属 |
2R 2分18秒 |
日本 モンスター・ファクトリー所属 |
中迫 剛
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KO
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藤本 祐介
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| 第8試合 トーナメント準決勝 第2試合
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日本 正道会館所属 |
3R終了時 |
日本 SQUARE所属 |
武蔵
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判定
3−0 |
富平 辰文
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| 第9試合 K-1 ANDY SPIRIT 2002 スーパーファイト
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チェコ |
2R 1分32秒 |
日本 チーム・アンディ所属 |
ピーター・ヴァンドラチェック
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KO
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グレート草津
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| 第10試合 K-1 ANDY SPIRIT 2002 スーパーファイト
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南アフリカ スティーブズジム所属 |
1R 2分30秒 |
米国 rAwチーム所属 |
マイク・ベルナルド
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KO
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トム・エリクソン
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| 第11試合 トーナメント決勝戦
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日本 正道会館所属 |
再延長R終了時 |
日本 ZEBRA244所属 |
武蔵
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判定
3−0 |
中迫 剛
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