K-1 3.3 K-1 名古屋レインボーホール大会結果
初の頂上対決はミルコがハントを制す!



今年から構造改革でワンマッチを中心に繰り広げられるK-1。出し惜しみをしないK-1はいきなり2001年ワールドGP王者のマーク・ハントとヴァーリ・トゥードでプロレスラー達を倒し他流試合経験でグレードアップした時の人ミルコ・クロコップの対決を実現。さすがの石井館長も大会直前の記者会見では自ら「このカードを組んだことに後悔している。後に取って置けば良かった。」と言わしめる程のドリームマッチ。ある意味時の人二人の潰し合いだ。

全試合終了後のリングから石井館長は「PRIDE、猪木軍、そしてWWF、かかって来てください。誰の挑戦でも受けます。」とK-1が最強を証明すると宣言した。WWFの名を挙げた理由は興行としてエンターテインメント性で勝負するとのこと。K-1は格闘技・プロレス業界のナンバーワンを目指し全方向に宣戦布告した。




第6試合 3分5R
クロアチア
5R終了時 ニュージーランド 2001GP王者
ミルコ・クロコップ
判定
50-48
50-47
50-46
マーク・ハント

トッププロレスラーの藤田と永田を撃破、ルール上引き分けたが高田も内容では圧倒し異種格闘技戦とも言えるヴァーリ・トゥード戦で圧倒的強さを示し勢いに乗るミルコ。クロアチアでも警察のテロ対策特殊部隊での訓練や格闘技教官を務めた後、K-1用練習を毎日と週三回のレスリング練習をこなして来た。そんな絶好調のミルコに対し1月の中迫戦では王者になって慢心したのか生涯初のダウンを喰らい、今回は反省した筈のハントは前回とほぼ同じ128キロでオーバーウェイト。昨年優勝時より5キロオーバーで万全のコンディションとは言えない。コンディションの差は試合にそのまま現れた。

1R、2Rはハントがプレッシャーをかけ、ミルコは少し押されながらも得意のハイキックを放つ互角の展開だったが、3R一瞬の隙を突いてミルコが速い左ハイを打ち込みこれがハントの側頭部にジャストミート。生涯2度目のダウンを喫するハント。ミルコのハイを喰らって立ち上がるハントのタフさには脱帽だが不利は否めない。しかし、動きがいまいちでミルコを追いきれないハント。ミルコもどこかを痛めたか、どこか効いているのか顔をいがめながらその後無難に戦い5Rタイムアウト。両者初対決の頂上決戦はミルコに凱歌。K-1ナンバーワンの座はミルコの手に。

事実上、K-1最強の称号を手に入れたミルコはK-1ルール戦出場を訴えるPRIDEヘビー級王者アントニオ・ホドリゴ・ノゲイラや同ミドル級王者との対戦をぶち上げた。ミルコはどちらが先に来てもOKで、しかもK-1ルールとPRIDEのヴァーリ・トゥード系ルールのそれぞれで戦いたいという。今年は格闘技の天才・ミルコが念願のK-1ワールドグランプリ王座とプライドの王座を制圧し立ち技と総合の2冠獲得に乗り出す。

そして、敗れたハントも「ヴァーリ・トゥードは準備できれば夏頃にチャレンジしてみたい」とミルコに負けじと総合格闘技戦への興味を示した。



第5試合 3分5R
ニュージーランド
5R終了時 南アフリカ
レイ・セフォー
判定

3-0
マイク・ベルナルド

やっと実現した豪腕対決は1R早々ベルナルドの右ストレートがセフォーを捕らえダウンを奪う。セフォーは目じりもカットし出血しいきなりピンチだがここからセフォーが怒涛の反撃をはじめる。2Rも激しい打ち合いを展開する両者。3Rにはセフォーのアッパーがベルナルドを捕らえベルがダウン。続けて連打で2度目のダウンを奪い一気にセフォーが優位に立つ。その後も両者一進一退の攻防を繰り広げお互いがノーガードで挑発し合うなど観客を沸かせる名勝負を展開。判定はセフォー。全力でぶつかった両者はお互いを称えた。



第4試合 3分5R
フランス 1R 1分42秒 日本 フリー
ジェロム・レ・バンナ
KO

(右ストレート)
天田ヒロミ

バンナのパンチやローを警戒し過ぎた天田は左ハイキックを喰らい、ガードごと持っていかれてダウン。なんとか立ち上がったが右ストレートを喰らって万事休す。圧勝したバンナは昨年のGPトーナメントでKO負けしているハントへのリベンジを宣言。5.25パリ大会に照準を合わせる。



第3試合 3分5R
ブラジル 極真会館所属 5R終了時 日本 正道会館所属
グラウベ・フェイトーザ
判定

0-0
武蔵



第2試合 3分5R
南アフリカ 2R 1分38秒 スウェーデン
ヤン ゛ザ・ジャイアント゛ ノルキヤ
KO

(左ストレート) 
ユルゲン・クルト



第1試合 3分5R
スウェーデン 1R 1分38秒 ナミビア
マーティン・ホルム
KO

(左ストレート) 
ヨッキ・オビ