K-1 KICK インディーズ
10.11 K-1 WORLD MAX 魔裟斗、完全リベンジならず。小比類巻、魔の逆転KO負け。大阪プロレスの村浜武洋は強豪メノーを破る。


10.11 K-1 WORLD MAX 有明コロシアム大会は世界王者対抗戦と言われるほど今回も世界の中量級トップレベルの選手が集められた。

その中でも注目されたのが、前回の第一回王者決定トーナメントで破れている相手であり初代王者のアルバート・クラウスに日本のエースである魔裟斗がリベンジなるか。そして、日本の中量級キック界を今まで支えてきた“キック界のプリンス”こと前田憲作の引退試合。前回ガオランの前にあえなく玉砕した小比類巻の復活戦。大阪プロレスの村浜が強豪外国選手相手にどう戦うか、前回変則的な戦いで小比類巻からダウンを奪った総合格闘家・須藤の戦い振りなどなど、結局注目カード目白押しの大会だった。

しかし、結果は必ずしもファンの望むものではなかったかもしれない。反面、これが真剣勝負の面白さであり、次回に期待や願いをつなぐものになったとも言えないだろうか。この混沌とした状況の中、誰にもヒーローになるチャンスがある。




第9試合 3分5R K-1ルール
日本 シルバーウルフ所属
5R終了時 オランダ リングホージム所属
魔裟斗
判定

ドロー
アルバート・クラウス

パンチを鍛え上げてきた魔裟斗。互角に打ち合い蹴り合う両者だが、前半はややクラウスの方がパンチを的確に当てているように見える。しかし、後半は魔裟斗が怒涛の畳み掛みかけ仕掛け最終ラウンドでは魔裟斗がクラウスをかなり押して追い詰めていくが時間切れ。判定はドローで魔裟斗の完全リベンジにはならなかったが、やはり魔裟斗は世界のトップクラスで王者になる実力があることを再度証明した。



第8試合 3分3R K-1ルール
日本 チームドラゴン所属
3R終了時 チェコ
前田 憲作
判定

3−0
ミロスラフ・サフラ

前田は10歳近く若いサフラの勢いを受け流し、判定勝利。16年間の選手現役生活にピリオドをうった。未だ、34歳で鍛え抜かれた肉体は健在で引退が惜しまれる。本人も「自分が最高の状態だった時代にMAXがあったら良かったのに」と発言している通り、魔裟斗も影響を受けたキック界の前カリスマは早い引退試合を勝利で飾った。今後は「魔裟斗や小比類巻を超える選手」を育てたいと後進の育成に力を注ぐという。コーチとしての前田の今後に期待したい。有難う、そしてお疲れ様でした。



第7試合 3分5R K-1ルール
英国 トロージャンジム所属 5R 1分09秒 日本 黒崎道場所属
ピーター・クルック
KO

左フック
小比類巻 貴之

地道で孤独な1人練習をこなし、ほとんどスパーリングをやってこなかったという小比類巻が、魂のこもったローキックで現役警察官のクルックを追い詰めるも、最後の詰めを誤った。パンチを打ってくるクルックに対し、お構いなしでローキックをクルックの足に叩き込み小比類巻。クルックの足は外側内側両方から蹴られてみるみるうちに変色していったが、クルックは最後まで諦めなかった。もう少しでクルックをKOできそうになりながらも、詰めずに間を置いてしまう小比類巻。5RにはKOできるかと思われたその時、蹴りを放ったところにクルックがパンチを合わせて、クルックが連打。最後はクルックが左フックを小比類巻のアゴに的確に叩き込み大逆転KO。試合後、石井館長が「山ごもりや1人練習だけで勝てるのは夢や漫画だけの世界。環境を変えないとダメ。バカヤローと言いたい。」と小比類巻に期待していただけに口惜しそうに語った。



第6試合 3分3R K-1ルール
日本 ビバリーヒルズ柔術クラブ所属 2R 0分16秒 韓国 ウトゥム体育館所属
須藤 元気
KO

バックハンドブロー
キム ジンウ

相手のお株を奪うテコンドーばりの動きも交えトリッキーな動きでキムを翻弄する須藤。最後は豪快なダブルバックハンドブローの2発目を相手の顔面に決め、プロテコンドー王者にKO勝利。



第5試合 3分3R K-1ルール
日本 大阪プロレス所属 3R終了時 フィリピン TEAM M所属
村浜 武洋
判定

3ー0
メルチョー・メノー



第4試合 3分3R K-1ルール
日本 Inspirit所属 3R終了時 中国 中国武術協会所属
大野 崇
判定

3−0
王 三偵



 
第3試合 3分3R K-1ルール
スイス ダイアモンドジム所属 3R終了時 日本 ウィラサックレック・ムエタイジム所属
マリノ・デフローリン
判定

3−0 
小次郎



第2試合 フレッシュマンファイト
日本 健生館所属 3R終了時 日本 正道会館所属
久保坂 左近
判定

2−1
安廣 一哉



第1試合 フレッシュマンファイト
日本 正道会館所属 3R終了時 日本 作真会館所属
森 知行
判定

3−0 
江口 真吾