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その中でも注目されたのが、前回の第一回王者決定トーナメントで破れている相手であり初代王者のアルバート・クラウスに日本のエースである魔裟斗がリベンジなるか。そして、日本の中量級キック界を今まで支えてきた“キック界のプリンス”こと前田憲作の引退試合。前回ガオランの前にあえなく玉砕した小比類巻の復活戦。大阪プロレスの村浜が強豪外国選手相手にどう戦うか、前回変則的な戦いで小比類巻からダウンを奪った総合格闘家・須藤の戦い振りなどなど、結局注目カード目白押しの大会だった。
しかし、結果は必ずしもファンの望むものではなかったかもしれない。反面、これが真剣勝負の面白さであり、次回に期待や願いをつなぐものになったとも言えないだろうか。この混沌とした状況の中、誰にもヒーローになるチャンスがある。
|  | 第9試合 3分5R K-1ルール |  | 
| 日本 シルバーウルフ所属 | 5R終了時 | オランダ リングホージム所属 | 
| 魔裟斗 | 判定 ドロー | アルバート・クラウス | 
| パンチを鍛え上げてきた魔裟斗。互角に打ち合い蹴り合う両者だが、前半はややクラウスの方がパンチを的確に当てているように見える。しかし、後半は魔裟斗が怒涛の畳み掛みかけ仕掛け最終ラウンドでは魔裟斗がクラウスをかなり押して追い詰めていくが時間切れ。判定はドローで魔裟斗の完全リベンジにはならなかったが、やはり魔裟斗は世界のトップクラスで王者になる実力があることを再度証明した。 | 
|  | 第8試合 3分3R K-1ルール |  | 
| 日本 チームドラゴン所属 | 3R終了時 | チェコ | 
| 前田 憲作 | 判定 3−0 | ミロスラフ・サフラ | 
| 前田は10歳近く若いサフラの勢いを受け流し、判定勝利。16年間の選手現役生活にピリオドをうった。未だ、34歳で鍛え抜かれた肉体は健在で引退が惜しまれる。本人も「自分が最高の状態だった時代にMAXがあったら良かったのに」と発言している通り、魔裟斗も影響を受けたキック界の前カリスマは早い引退試合を勝利で飾った。今後は「魔裟斗や小比類巻を超える選手」を育てたいと後進の育成に力を注ぐという。コーチとしての前田の今後に期待したい。有難う、そしてお疲れ様でした。 | 
|  | 第7試合 3分5R K-1ルール |  | 
| 英国 トロージャンジム所属 | 5R 1分09秒 | 日本 黒崎道場所属 | 
| ピーター・クルック | KO 左フック | 小比類巻 貴之 | 
| 地道で孤独な1人練習をこなし、ほとんどスパーリングをやってこなかったという小比類巻が、魂のこもったローキックで現役警察官のクルックを追い詰めるも、最後の詰めを誤った。パンチを打ってくるクルックに対し、お構いなしでローキックをクルックの足に叩き込み小比類巻。クルックの足は外側内側両方から蹴られてみるみるうちに変色していったが、クルックは最後まで諦めなかった。もう少しでクルックをKOできそうになりながらも、詰めずに間を置いてしまう小比類巻。5RにはKOできるかと思われたその時、蹴りを放ったところにクルックがパンチを合わせて、クルックが連打。最後はクルックが左フックを小比類巻のアゴに的確に叩き込み大逆転KO。試合後、石井館長が「山ごもりや1人練習だけで勝てるのは夢や漫画だけの世界。環境を変えないとダメ。バカヤローと言いたい。」と小比類巻に期待していただけに口惜しそうに語った。 | 
|  | 第6試合 3分3R K-1ルール |  | 
| 日本 ビバリーヒルズ柔術クラブ所属 | 2R 0分16秒 | 韓国 ウトゥム体育館所属 | 
| 須藤 元気 | KO バックハンドブロー | キム ジンウ | 
| 相手のお株を奪うテコンドーばりの動きも交えトリッキーな動きでキムを翻弄する須藤。最後は豪快なダブルバックハンドブローの2発目を相手の顔面に決め、プロテコンドー王者にKO勝利。 | 
|  | 第5試合 3分3R K-1ルール |  | 
| 日本 大阪プロレス所属 | 3R終了時 | フィリピン TEAM M所属 | 
| 村浜 武洋 | 判定 3ー0 | メルチョー・メノー | 
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|  | 第4試合 3分3R K-1ルール |  | 
| 日本 Inspirit所属 | 3R終了時 | 中国 中国武術協会所属 | 
| 大野 崇 | 判定 3−0 | 王 三偵 | 
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|  | 第3試合 3分3R K-1ルール |  | 
| スイス ダイアモンドジム所属 | 3R終了時 | 日本 ウィラサックレック・ムエタイジム所属 | 
| マリノ・デフローリン | 判定 3−0 | 小次郎 | 
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|  | 第2試合 フレッシュマンファイト |  | 
| 日本 健生館所属 | 3R終了時 | 日本 正道会館所属 | 
| 久保坂 左近 | 判定 2−1 | 安廣 一哉 | 
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|  | 第1試合 フレッシュマンファイト |  | 
| 日本 正道会館所属 | 3R終了時 | 日本 作真会館所属 | 
| 森 知行 | 判定 3−0 | 江口 真吾 | 
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