K-1ジェネラルマネージャーの石井正道会館館長が今年はK-1も大改革するということでトーナメント形式ではなく、ワンマッチ形式でワールドGP決勝大会への出場者を決めていくことを発表した。まだ、GPではないがK-1ワールドとしては今年初の興行になる3.3名古屋レインボーホール大会ではいきなり現GP王者のマーク・ハントと総合格闘技でも注目されている”プロレスラーキラー“ミルコ・クロコップの対決を実現させる。この黄金カードはもう少し後に取っておくという考えもあったようだが、これはミルコの強い要望で実現への運びとなった。K-1も全く出し惜しみなしだ。他にもマイク・ベルナルドvsレイ・セフォーの豪腕パンチ対決や武蔵とグラウベ・フェイトーザの正道空手vs極真空手対決、バンナvs天田のフランスと日本の番長対決など豪華カードが目白押しだ。
その名古屋大会後も5.25パリ大会ではワンマッチでバンナとハントの因縁対決も実現する。前回のGP決勝大会でバンナはハントに完全KOされたが、バンナのポテンシャルは相変わらず高く、初の総合格闘技戦でも負けはしたものの新しい経験を積んだ。元々、バンナはトーナメント戦は苦手としており、先のことを考えず一試合に全力を注げるワンマッチを得意とする選手。今度は母国での大会でもあり、正に総力決戦となるだろう。現GP王者のハントにとっては王者の宿命でミルコとバンナという厳しい連戦が続くがファンにとってはたまらなくうれしいカードばかり。そのパリ大会では昨年大晦日の猪木祭り2で総合格闘技戦を行ったシリル・アビディvsドン・フライのK-1ルール対決が実現しそうだ。これは総合格闘技ルールでアビディに圧勝したフライが慣れないルールの戦いに挑戦したアビディを高く評価し、今度はフライの方が相手の得意とするルールで戦ってもいいと意向を示したことで実現する可能性がでてきたもの。
今年はワンマッチ中心で体力を温存しながら勝ち上がらなければならないトーナメントと違ってそれぞれの選手がその一試合に全力を出せる勝ち負けがはっきりとする好勝負が期待できる。
3.3 名古屋レインボーホール大会カード マーク・ハント vs ミルコ・クロコップ マイク・ベルナルド vs レイ・セフォー ジェロム・レ・バンナ vs 天田 ヒロミ グラウベ・フェイトーザ vs 武 蔵 ユルゲン・クルト vs ヤン・“ジャイアント”ノルキア