遂にあの長州力が動いた。今年5月に新日本プロレスを退団していた長州が、着々と準備をすすめ「ファイティング・オブ・ワールド・ジャパン」(以下、WJ)の会社としての登記手続も終了し、新団体旗揚げを宣言した。
長州はこのWJの代表ではないが、取締役であり現在唯一の所属選手。WJとして「格闘技をテーマとした各種事業をしていきたい」との主旨の元、近々道場も完成する。現在3名の練習生がおり最終的には15人から20人位に増やしていきたいと抱負を語り、プロの選手にも声をかける意向があることも示した。プロレスの興行としては「月間5〜10大会を開き、年4〜5回のビッグイベントは地上波で放送してもらうように交渉中」なのだという。プロレスのタイプは長州が「我が強い」ので長州流ストロングスタイルになるのではと言われている。
元長州の愛弟子で、現在渦中の佐々木健介に関しては、「新日本と健介の問題」として無関心を装ったが、新団体WJの旗揚げ興行は来年3月を目標としている。
一方、時を同じくして、アマレスでもプロレスでも長州の後輩にあたる藤田和之が来年をめどに新団体旗揚げ構想があることを発表した。「プロレス、プライド、K-1など何でもOKという選手が増えてきた」ことを理由とし、そういう選手を集めて動くという。現在、サンタモニカのロス道場でチューンナップしている藤田だが次の戦いにはビジョンを持っている。ひとつは猪木祭りで宿敵ミルコ・クロコップへのリベンジマッチ、2つ目はノールールの老舗UFCでの戦いのようだ。練習中にアキレス腱を切った大アクシデントから立ち直り、藤田は新たに波を起こそうとしている。