BOXING 5.18 WBA世界スーパーバンタム級タイトルマッチ さいたまスーパーアリーナ
協栄の佐藤、王者を完全KOで新世界チャンピオンに。



WBA世界スーパーバンタム級タイトルマッチ 12回戦
WBA世界スーパーバンタム級6位 日本 25歳
28戦25勝(14KO)1敗2分
身長170.0cm リーチ173cm
8R 1分28秒 WBA世界スーパーバンタム級王者 タイ 21歳
28戦27勝(12KO)無敗1分
身長166.5cm リーチ173cm
佐藤 修
KO
(左ボディーフック)
ヨーダムロン・シンワンチャー

今年の2月5日、WBC世界タイトルに初挑戦した佐藤修。初挑戦はドローで惜しくも王座を逃したが、一度ダウンを喫しながら挽回し王者と引き分け実力を証明した佐藤。今回、WBCからWBAにターゲットをかえて約3ヶ月半という短いインターバルをおいての連続世界挑戦だ。

踊りながら入場する王者のヨーダムロン。元ムエタイ選手だ。対して佐藤は静かに入場。
1R 様子を見合う両者。コンビネーションが冴える佐藤。一発一発が的確なヨーダムロン。
2R 両者お互いに相手のパンチをしっかりガードするが時折ヨーダムロンのパンチが佐藤の顔面を捉える。
3R 王者ヨーダムロンの左フックが佐藤のアゴを捉えぐらつく佐藤。しかしダウンは間逃れる。
4R 細かいジャブでガードを崩そうとするヨーダムロン。前に出てプレッシャーをかける佐藤。手数はややヨーダムロン。佐藤の左ボディーが入る。
5R 円を描くステップで砂糖を翻弄するヨーダムロン。両者決定打だせず。
6R 佐藤はどんどん距離を詰めていく。佐藤の圧力に押される王者。
7R 試合は山場を迎える。1分24秒 佐藤が打ち合いから右ショートフックをきめて一度目のダウンを奪う。立ち上がる王者に佐藤が襲い掛かる。2分過ぎ、王者2度目のダウン。いままでダウンすらしたことがないといっていた無敗の王者から佐藤が2度のダウンを奪う。しかし、佐藤は深追いはせず、じっくりと確実にパンチをねらう。
8R なんとか前ラウンドを逃げ切った王者サイドだが、マウスピースが遅れ、動揺を隠し切れないセコンド。減点だ。しかも、マウスピースを慌てて逆に口に入れてしまうセコンド。
試合開始と共に頭をつけ合って打ち合う両者。佐藤が左のボディーフックを連打。ついに崩れ落ちるヨーダムロン。立てない。完全KO勝ちで佐藤が新王者に輝く。

新世界王者は世話になった人々にお礼を述べ「これからも勇気をもって戦いますのでみなさん応援よろしくお願い致します。」としっかりとコメント。