WBA世界スーパーバンタム級タイトルマッチ 12回戦 |
WBA世界スーパーフライ級1位挑戦者 フランス 30歳 43戦39勝(21KO)3敗1分 身長167.2cm リーチ156cm |
12R終了時 | WBA世界同級王者 日本 協栄ジム所属 25歳 29戦26勝(15KO)1敗2分 身長170.2cm リーチ172cm |
サリム・メジクンヌ |
判定 116-112 117-111 119-110 |
佐藤 修 |
右ボクサーの王者・佐藤に対しサウスポーボクサータイプの挑戦者メジクンヌ。 1R 様子を見ている両者。いきなりの右をヒットさせる佐藤。 2R 足を使って回るメジクンヌに対し前に出てプレッシャーをかける佐藤。時折、ぱわーのあるワン・ツーを当ててくるメジクンヌ。左ダブルフックで打ち返す佐藤。 3R 左ストレートが冴えるメジクンヌ。いきなり左フックを打つ佐藤だがかわされる。 4R ラウンド後半、激しい打ち合い。追いかける佐藤。フットワークの良いメジクンヌ。 5R ノーモーションの左ストレートを佐藤の顔面に叩き込むメジクンヌ。佐藤は追うがヒットしているパンチの数はメジクンヌが圧倒している。 6R メジクンヌの左ストレートと佐藤の右フックがクロスする。佐藤の左右のボディーもきまる。ラウンド終了間際、メジクンヌのパンチを受け佐藤がダウンのようなスリップで倒れたがゴングに救われる。 7R コツコツパンチを当ててくるメジクンヌに対し、一発を狙う佐藤。 8R 素晴らしいショートアッパーを突き上げるメジクンヌ。佐藤の左フックは空を切る。 9R ポイントで負けている佐藤は手数を増やす。しかし、老獪なメジクンヌのパンチが佐藤を捕らえる。逆にコーナーに詰められる佐藤。しかし、打ち返す。メジクンヌのバッティングで唇を切った佐藤の金髪が血で染まる。 10R ガードはしているがどうしても手数で負けている佐藤。もう、KOするしか佐藤が王座を防衛できる道は無い。 11R 重いボディーを佐藤が繰り出すが、手数ではメジクンヌ。ラウンド終了間際にラッシュしてくるメジクンヌ。 12R 最後まで一発を狙う佐藤。しかし、メジクンヌのステップとディフェンスがうまく、クリーンヒットできない。 判定は3−0でメジクンヌがポイント的には圧勝。佐藤を王座から転落。しかし、未だ25歳という若さ。王座を奪回して欲しい。 |
WBA世界ミドル級タイトルマッチ 12回戦 |
WBA世界ミドル級王者 米国 32歳 36戦33勝(24KO)2敗1分 |
10R 2分48秒 | WBA世界同級14位 挑戦者 日本 ヨネクラ・ジム所属 27歳 24戦21勝(18KO)2敗1分 |
ウィリアム・ジョッピー |
TKO レフェリーストップ |
保住 直孝 |
王者ジョッピーは6年前、日本の最重量級世界王者だった竹原慎二からベルトを奪い、その後2度陥落したがその度に奪回し計3度世界王者になっているツワモノだ。ジョッピーのパンチと保住のパンチのスピードは明らかに違っていた。 1R パンチが速いジョッピー。重いボディーを繰り出す保住。ステップを使うジョッピーにガードの上から打たれる保住。 2R 態勢を低くしガードを固めて距離を詰める保住。ロープ際でパンチを打っていく保住だが冷静に見ているジョッピー。 3R パンチを当てていくジョッピーに対し、追う保住だが入っていってもジョッピーにステップと上体の動きでパンチをかわされる。 4R どうしてもガードの上から打たせてしまう保住。しかし、後半手数が減るジョッピー。追いかける保住。 5R ジワジワとジョッピーを追い詰めていく保住。ボディーも単発ながら当てていく。ジョッピーはステップからディフェンス中心に切り替え、スタミナ温存しようとする様子。 6R 独特の逃げ方をするジョッピーに対し、保住は少しずつパンチを当てる 7R ジャブとアッパーを織り交ぜてガードの上からでも打ち込んでくるジョッピー。 8R 引き続きステップで逃げながらもしっかりとパンチを繰り出すジョッピー。 9R 保住のパンチもジョッピーのボディーを時折捕らえる。 10R ラウンド中盤、キレのある右アッパーをジョッピーが保住にクリーンヒットさせる。追う保住。しかし、1Rから蓄積したパンチ連打のダメージが出てしまってふらついた保住に一気にジョッピーがラッシュで襲い掛かる。倒れない保住だが、フラフラで耐えていたところをスタンディングダウンでレフェリーストップ。 技術的には未だ世界レベルには達していない様に映った保住だが、最後までダウンしなかった精神力は特筆ものだった。再挑戦に期待する。 |