BOXING 天才・トリニダード復活
約7ヶ月ぶりに元世界王者を相手に復帰戦をKOで飾る。



昨年の9月、無敗の”天才”と呼ばれ当時WBA世界ミドル級王者だったフェリックス・トリニダードはWBC・IBF世界ミドル級王者バーナード・ホプキンスとの統一世界ミドル級タイトルマッチに敗れ初黒星。それから約7ヶ月強、世界王座奪回に向け動き始めた。現地日時の5月11日、地元プエルトリコにおいて元WBC同級王者アシン・シェリフィ(フランス)とノンタイトル10回戦で対戦した。これまで40勝(33KO)1敗というすごい戦績で天才と呼ばれてきたトリニダードだが復帰戦から元世界王者を相手に持ってくるあたりは早期の世界タイトル奪回を視野に入れていることが分かる。

試合は元WBCミドル級王者を相手にトリニダードは3ラウンドに一度ダウンを奪い、そして4ラウンド2分32秒にもダウンを奪いレフェリーストップを勝ち取った。KO勝ちで完全復活をとげたトリニダードは昨年9月にまさかのTKO負けを喫したバーナード・ホプキンスとの再戦を希望する。

今回の勝利でトリニダードの戦績は41勝(34KO)1敗。昨年9月に初黒星を喫するまでトリニダードのボクサー人生は完璧だった。1999年9月には時のスーパースターだったデラホーヤを破り、その後も強豪を次々と撃破。3階級で5つのベルトを腰に巻いた。しかし、ウェルター、スーパーウェルター、ミドル級と体重を上げてきたトリニダードはナチュラルなミドル級のホプキンスのパワーにやられてしまった。その敗戦以来、筋力トレーニングをこなしトリニダードは準備を整えてきたという。