NEW JAPAN 10.8 健介の復帰戦はプロレスルール
ニュー健介の最終目標はヒクソン戦か?





4・9大阪ドーム大会で橋本真也に失神KO負けして以来、連続欠場で音信不通になっていた新日本プロレスの元エース・佐々木健介が9月11日の夜、東京都新宿区の朝日放送・四谷放送センターで記者会見を開き、155日ぶりに公の場に姿を現わした。噂通り、トレードマークだった長髪はそり落としてスキンヘッド、日焼けし眼光鋭く、体重も115キロあったのを練習で10キロ落し105キロ弱まで絞り込んだ総合格闘技仕様のボディーに生まれ変わっていた。

元UFC王者のドン・フライの元でノールール戦用とボクシングの猛特訓を積み、ノールール系のデビュー戦も米国でこなして帰国した健介は「レスラーとして引き出しを増やしたかった」、「プロレスラーとして何からも逃げたくはない」と語った。突然の米国修行の理由は意外にも橋本戦での敗北ではなく、1999年1月の小川−橋本戦だったという。小川に喧嘩ファイトを仕掛けられても何もできない橋本に怒りを感じたという。「何からも逃げない新しい力」がほしかった。その小川−橋本戦以来、米国修行を会社に申請していたが、認められなかった。でも橋本に負けたのをキッカケに半ば会社を無視して飛び出した健介は「本当に行って良かった」と心境を語った。「(自分が)橋本に負けたショックなんて、大した事じゃない」という健介は橋本へのリベンジなどについて「橋本真也はもう関係ない。対戦相手は100%会社に任せる。半年間近く興行に穴をあけてきた責任・ケジメをとる」と過去を捨て肉体的にも精神的にも生まれ変わったようだ。「やりたい相手は何人か頭にあるが今は言えない」と最終目標とみられるヒクソン戦も暗示した。

新日サイドでは復帰戦の対戦相手を日本人選手2名に絞込み、ルールは格闘技戦ではなく、プロレスルールで行う意向を示した。