PRIDE K-1 11.3 PRIDE17 東京ドーム大会決定カード
ブラジリアン柔術の最後の重鎮マリオ・スペーヒーとK-1戦士マット・スケルトンが遂に参戦。新日の番犬・小原道由とバトラーツ・石川雄規がPRIDEに殴り込み!



11.3 PRIDE17 東京ドーム大会のカードが出揃った。今回も注目の一戦が目白押しだ。

メインはやはり、世間の注目度が一番高い桜庭vsシウバに決定。なんと初代PRIDEヘビー級王者決定戦ノゲイラvsヒーリングを押しのけてのメイン。王者決定戦はセミファイナルになった。

久々の復帰の高田は相手のミルコがテロ対策の関係でまだ来日できるかどうかわからないという不安定な状態だが、高田本人は体調を整え、気合十分だ。なんと当初望んでいた小川直也戦を待たずしてこのミルコ戦で総合格闘技の試合から身を引くかもしれないという引退の可能性を持って挑むという。オーバーワークで腰を痛め、1週間ほど動けないという最悪の状態を乗り越え、今は今まで以上に調子を上げているらしい。打撃は佐竹と、組み技は藤田とスパーリングを重ね、作戦的にも元K-1ファイターの佐竹、ミルコと対戦経験のある藤田からアドバイスを受け準備万端だ。

上記の3戦に加え、K-1戦士”英国の重戦車”マット・スケルトンのPRIDE初参戦に注目が集まる。6月のK-1メルボルン大会では決勝でアーネスト・ホーストをあと1歩まで追い詰めた実力者。K-1ファイターの中では一番総合格闘技戦に向いているのではと目される選手。大晦日の対猪木軍団の対抗戦に抜擢される可能性の大きいスケルトンの戦いに期待。相手は久々の参戦のトム・エリクソン。アマチュアレスリング界からの最強の刺客として注目されていたエリクソンだが、PRIDEでは未だこれといった実績は残せていない。しかし、実力は折り紙つき。激戦必至だ。

そして、ブラジリアン柔術の最後の重鎮マリオ・スペーヒーが遂にPRIDE参戦だ。 スペーヒーは1996年から99年にかけてブラジリアン柔術世界選手権を連覇したブラジリアン柔術最強の男。98年には組み技最強を決めるアブダビ・コンバットでも98キロ以下級&無差別級を制し二冠王に輝いている。総合格闘技戦では97年にオーストラリアで行われた『第1回ケージド・コンバット・チャンピオンシップ』で優勝。よく知られるところでは『コロシアム2000』でリングス・ジャパンの金原弘光に余裕の判定勝利を収めている。今をときめくアントニオ・ホドリゴ・ノゲイラやヒカルド・アローナ達トップファイターが所属するブラジリアン・トップ・チームを率いている。スペーヒーも猪木軍団として大晦日の「猪木祭り2」の対K-1の対抗戦に出場すると噂されている。このPRIDE初参戦の相手はなんといきなりボブチャンチン。手厳しい歓迎だ。

このボーダレスの時代、プロレスラー達も黙っていない。UWFから藤原組、そしてバトラーツへと渡り歩き、バチバチファイトというプロレスのスタイルを築いた石川雄規がついにPRIDEに殴りこむ。バトラーツと言えば、アレキサンダー大塚がPRIDEでは有名だが石川自身、今は無き打撃の祭典”トーワ杯”やリングスにも参戦したことがあり、寝技には定評のある選手。自ら経営するバトラーツは自主興行を休眠するという、事実上バトラーツ解散の状態に追い込まれ後がないが身軽になった石川がPRIDEに崖淵の挑戦だ。相手はPRIDEで桜庭にパワーファイトで挑み、前回のバトラーツの大会では石川の弟子・アレキサンダー大塚を破った暴走ホームレスファイター クイントン・”ランペイジ”・ジャクソン。

日本のプロレス界最大の団体・新日本プロレスからも新たな刺客が送り込まれる。新日の番犬こと小原道由。プロレスではトップ選手ではないが、柔道をバックグラウンドに持ち、揉め事には進んで出て行く凶暴性を持つ選手だ。今回もいきなり新日vsグレイシーという構図。相手はいきなりヘンゾ・グレイシーだ。
 
11.3 東京ドーム大会全対戦カード

第9試合 [PRIDEミドル級王座決定戦] 桜庭和志VSヴァンダレイ・シウバ 

第8試合 [PRIDEヘビー級王座決定戦] アントニオ・ホドリゴ・ノゲイラVSヒース・ヒーリング 

第7試合 [特別ルール] 高田延彦VSミルコ・クロコップ 

第6試合 [特別ルール] トム・エリクソンVSマット・スケルトン 
  
第5試合 イゴール・ボブチャンチンVSマリオ・スペーヒー 

第4試合 佐竹雅昭VSセーム・シュルト 

第3試合 ダン・ヘンダーソンVSムリーロ・ニンジャ 

第2試合 クイントン・"ランペイジ"・ジャクソンVS石川雄規 

第1試合 ヘンゾ・グレイシーVS小原道由