NOAH NEW JAPAN ノアと新日にそれぞれに新しい風
ノアには故テリー・ゴディの息子が入団、新日には朝青龍のもう一人の兄が参戦?




元3冠ヘビー級王者で80年代には全日本プロレスで次期外国人レスラーのエースとして期待されていた”人間魚雷”テリー・ゴディ氏は惜しまれながら今年7月に心不全のため急に亡くなられた(享年40歳)。故ゴディ氏は世界のプロレスにパワー・ボムを広めたレスラーとしても有名だった。その血を受け継いだ息子テリー・レイ・ゴディJr.が来日して、ノアに正式入門する。息子レイはノアの外国人所属選手としてスーパースター・スティーブに続き2人目となる。身長175cm、体重86キロと軽量だが、これからノアに新弟子として入門し当面は東京都内のノアの合宿所に住みこんで身体をでかくするという。米国のインディー団体ですでにプロ10試合ほどこなしているが、これからレスラーとして成長していく段階。生前の父ゴディはただのショーに成り下がっているアメリカン・プロレスに嫌気がさし、ジュニアを日本でプロレスラーとして育てたいと三沢社長にもらしていたという。そして今回、レイ本人の希望として所属選手としてノアが受け入れることが決定した。故テリー・ゴディの魂は日本マットで生き続ける。

新日本にも、大相撲で活躍する朝青龍の兄、ドルゴルスレン・セルジブデ(24歳)が入門、電撃デビューを果たし話題を呼んだが、ついにその格闘一家の大黒柱である次男・スムヤーバザル(26歳)が入門ではないと思われるが来日し新日マットに上がる可能性が高まってきた。入門ではないと思われると表現したのは、このスムヤーバザルは三男・セルジブデと四男・朝青龍が口をそろえて「兄貴にはかなわない」という実力を持った格闘家だ。それもそのはず、スムヤーバザルはモンゴル相撲の現役大関でその上アマレスでも活躍。96年アトランタ、00年シドニーと「最強」を決めるフリースタイル130キロ級で五輪連続出場を果たしており、母国モンゴルでの知名度は抜群だ。”伝説の戦士”と呼ばれた曽祖父の血統を継承する有名な格闘一家の大黒柱として注目されている。今年に入ってスムヤーバザルは、仲間たちと「モンゴル・プロレス連盟」を設立し、モンゴル国内でのプロレス普及も図っているという。モンゴルの英雄は本気だ。