K-1 INOKI 大晦日に K-1軍団vs猪木軍団 全面対抗戦!
TBSが紅白に対抗し猪木祭り2を12月31日に全国中継!




PRIDEプロデューサー兼UFO会長のアントニオ猪木がまたまたやってくれそうだ。何と今年の大晦日に猪木プロデュースの「第2回猪木祭 INOKI BOM−BA−YE2001」(さいたまスーパーアリーナ)が「K−1対猪木軍の全面対抗戦」と銘打たれ、NHK紅白歌合戦の裏番組として、TBS系列で全国生中継が決定。これは21日に東京・赤坂のTBSで行われた発表記者会見で明らかになった。これはK−1プロデューサーの石井館長がK−1の放送を地上波民放3局制覇した快挙に匹敵、もしくは上回る快挙だ。さすが猪木、これは石井館長への対抗意識の表れか。会見には猪木会長、石井館長、そしてPRIDEを主催するDSEが「第2回猪木祭り」の運営も担当することになった関係上、DSEの森下社長も出席した。

大晦日のNHK紅白歌合戦の裏番組として格闘技・プロレスが生放送でやるというのは正に類を見ない出来事だ。この猪木会長が企てたすごい仕掛けを石井館長・森下社長両氏も絶賛。猪木は戦後の日本を元気づけた師匠力道山のように元気の無くなった時代に夢を与えたいとこのすごい企画を立ち上げたという。そして、「選手は夢を追うということを意気に感じ、勇気を持って出てきてほしい」と呼びかけた。石井館長を前にしても遠慮なしで「K―1も紅白もぶっつぶす。紅白が裏でオレたちが表番組だ。」と息巻く。

石井館長も負けていない。K-1の1年の集大成であるK-1 WORLD グランプリの決勝大会が12月8日にあるため、対猪木軍の選手選考は進まないが「ベストファイターを揃え、全勝するつもりでぶつかっていく。決勝大会にでた選手でもコンディションがよければ大晦日にもだす」と全面攻撃の構えをみせた。また、猪木側から見直しを求められているルール問題も、「ウチが闘えるようにしてもらいたい」と強気に主張。「小川もこっちに来ればいい。猪木軍に引き抜きを仕掛けようか」と不気味な挑発の言葉が飛び出した。対抗戦のカード数に関しては「7人のサムライって感じが良いのでは」と7対7を提案した。

森下社長は「PRIDE・17」(11・3、東京ドーム)でのK−1軍参戦について、「K−1戦士がPRIDEのリングに上がって闘うということ」と、猪木軍vsK−1とは一線を画することを明かした。「第2回猪木祭り」については「こんなのあり!」という意表をつくような、みんながびっくりするような企画を進めたいと期待させる発言。プロレス・格闘技が最高のエンターテイメントであるという証を思い切り爆発させる大きなチャンスと豊富を語った。そして、TBSも「社運をかけて対抗戦を盛り上げる」と宣言した。猪木も視聴率でも紅白を上回ってやるとぶち上げ大晦日を占拠すると宣言した。

テレビ放送は試合当日の12月31日午後9時から同11時24分まで144分枠でTBS系列が全国ネットで放映。

ルール、カード数、対抗戦以外の特別試合の有無、出場選手等他の情報に関しては猪木曰く、「これから小出ししていく」という。前回の対K-1戦で猪木軍が1対2で負け越した中、次回は軍団の威信と存亡をかけた全面戦争になり絶対に負けられない戦いになるだろう。しかし、興行的、テレビ的には猪木軍、K-1軍、DSEが一体となり協力してNHK紅白という大きな国民的行事を打ち破り、格闘技・プロレスを世間に大アピールする共闘とも言える。もうひとつの戦いがそこにある。