K-1サイドは出場候補リストを発表。が、ハントは参加見送り。アキレス腱断裂の為藤田も不参加。しかし、新日カシンの出場を発表!
K-1プロデューサーの石井和義・正道会館館長が大晦日の猪木祭2へのK-1サイド出場メンバー候補リストを発表した。
マイク・ベルナルド ピーター・アーツ サム・グレコ シリル・アビディ ミルコ・クロコップ レネ・ローゼ 子安慎悟 モーリス・スミス ボブ・サップ レイ・セフォー エベンゼール・ブラガ 柳澤龍志
とそうそうたるメンバーをそろえた。今年のワールドGP王者のマーク・ハントは今回の参戦は見送ったがこれは準備不足の為か、もしくは猪木軍の大将の藤田が不参加の為、K-1サイドもとっておきを残しておこうという戦略か。そのハントにKO負けしたとは言え、未だ対猪木軍の大将格であるジェロム・レ・バンナの名前も入っていないが、候補者が多く7名枠に絞り込むのに苦労しているという状況だ。K-1の看板選手のベルナルドやアーツの参戦は話題性、集客力、視聴率アップに欠かせないが総合格闘技に長けるモーリス・スミスやブラガ、元パンクラスの柳澤、プロレスの経験のあるグレコ達は勝ち越すために必要なメンバーであり、クロコップやローゼは前回からの流れから「プロレスラーを返り討ち」というテーマがはっきりしていて盛り上がるだろう。K-1ジャパンというか唯一、日本の正道会館から総合にチャレンジする正道空手王者の子安や総合では未知数ながら期待させるアビディやサップも見逃せない。
こういった素晴らしい素材が集まってきたK-1軍だが、その上に12.8 World GP決勝大会にあの元祖ミスターUFCことホイス・グレイシーを呼び寄せ大会後から対猪木軍に向けてホイスがK-1サイドの出場候補選手達を直接指導している。もちろん、短期間でのグランドの技術習得は難しいが格闘センスの良いエリート集団だけに関節技や押さえ込みからの逃れ方など基本的な部分は抑えてくるに違いない。
そんな出来る限りの準備を整え、しかも候補選手の豊富なK-1軍に対し猪木軍は大将格であった藤田和之が練習中にアキレス腱を断裂。急遽入院したものの太い腱が切れており完治には通常6ヶ月はかかると言われている重傷。選手生命すら脅かされかねないような怪我だ。こんな突然の危機的状況の中、もうひとりの大将格である小川直也はまだ出場を決定していない。猪木プロデューサーは「いい形で交渉は進んでいる。俺からはあまり無理にプッシュしたくない。」と小川を気遣ったが藤田の不出場が決まった今、小川の出場は猪木軍および猪木祭り2にとって必要不可欠だがもう12月の中旬の今、待ったが利かない状況にもかかわらず答えは18日になると即答しない小川に対し相手側の石井館長がキレた。「猪木さんがこんなに困っているのになんで小川はでると言わないのか」と挑発。ファイトマネー1億円を要求しているとも噂されている小川について「それに見合う実績は何もないはず」と厳しく指摘した。
いろいろな意味で分が悪くなった猪木軍に唯一明るいニュースが入った。新日本プロレス所属のケンドー・カシンこと石澤常光が永田に続き参戦することになった。プライドのリングにおける初のノールール系試合でハイアン・グレイシーに秒殺され、その後プロレスの巡業をこなしながらリベンジに備え見事TKOでハイアンを下してリベンジした強者だ。体重はヘビー級ではないが間違いなく猪木軍の大きな戦力になるであろう。