藤田膝悪化で猪木軍ピンチ
小川の出場も難航の事態に猪木、永田をプッシュ
大晦日、猪木祭り第二章でK-1軍団を迎え撃つ猪木軍がピンチだ。猪木軍の2大看板の一人として出場予定の藤田和之が膝の故障が悪化し米国から緊急帰国することがわかった。藤田は大晦日の対K-1の大一番に備え、米国ではUFCヘビー級王者のランディー・クートゥアら、そしてブラジルに渡りPRIDEヘビー級王者のアントニオ・ホドリゴ・ノゲイラらブラジリアントップチームのメンバーと初の柔術特訓を決行する予定だったが、膝悪化の為すべてキャンセルで帰国、猪木祭り2の出場も危ぶまれている。ほぼ決戦まで一ヶ月となった今、猪木も「藤田のことだからいい状態に合わせてくるだろう。プレッシャーやストレスも原因だろうが、王者の宿命。」と藤田を気遣った。
そして、猪木軍2大看板のもう一人、小川直也の出場の交渉も難航している。元はといえば小川とPRIDEを主催するドリーム・ステージ・エンターテインメント(DSE)の間で小川のPRIDE出場に関して何度ももめており小川がDSEを毛嫌いしている中、今回の猪木祭り2をDSEが運営することが決定したことを受けて小川がそれを理由に参加をボイコットする意思表示をしてきたことによる。藤田の状態が思わしくない中、猪木は「小川は出たくないなら出なくていい」とは強がってはいるものの、対K-1の勝敗はもちろんのこと、紅白歌合戦との視聴率勝負にも小川が出場するか否かは大きく影響を与えるのは間違いない。猪木は小川と直接ではなく、小川の直属の上司にあたる川村UFO社長と密談し、川村社長からよい返事をもらっているという。社長からの強制出場命令が出されるものみられている。
そんな猪木軍のピンチが囁かれる中、新しい光は新日本プロレスのエース 永田裕志の参戦の可能性だ。永田自身がミルコ・クロコップとの対戦を条件に猪木祭り2参戦の意思表示をしたことを受け猪木も全面パックアップを約束。猪木祭り2をTBSが放送することから新日本プロレスを放送しているテレ朝との関係、そして猪木祭り2の4日後に行われる1.4東京ドームの新日本プロレスの興行との関係などいろいろ問題は多いが藤波新日本プロレス社長も選手の意思を尊重するとしており、もし実現すれば猪木軍の救世主となることは間違いない。ブラジリアン柔術の最後の重鎮マリオ・スペーヒー、初代PRIDEヘビー級王者アントニオ・ホドリゴ・ノゲイラ、元PRIDE GP王者マーク・コールマン、元UFC王者ドン・フライなど猪木軍として出場できる実力者は多くいるが、興行および視聴率を考えると知名度・話題性は重要でやはり有名日本人選手の出場は必要不可欠だ。