ミルコ・クロコップ 10.8 敗者復活大会欠場
しかし、「来日できたら」の条件付で高田vsミルコ 11.3 PRIDEで実現決定!
クロアチアのミルコ・クロコップが10.8 K-1World GP敗者復活戦大会を欠場することが発表された。ミルコはクロアチア特殊部隊のテロ対策班で現役教官を勤めており、米国中枢同時テロの関係で厳戒態勢下のクロアチアでは政府から自宅待機を命じられていて国外にはでられない状況。こればかりはどうしようもない。ミルコは6.16 オーストラリア大会でまさかの1回戦でマイケル・マクドナルド相手に敗退し、一度は12.8東京ドームへの道が絶たれたが、初のK-1vs猪木軍団の対抗戦に大将として出陣し藤田和之をひざ蹴りで大流血させ見事初のヴァーリ・トゥード戦に勝利、石井館長の推薦により福岡の敗者復活戦出場権を掴んだ。失いかけた運を自力で取り戻してきたミルコだったが、今回は万策尽き果てたといったところか。石井館長はクロアチア特殊部隊をやめK-1に専念するようミルコに進言したが、愛国心の強いミルコにとってはそれは野暮な提案のようだ。
今回、ミルコ自身も石井館長も10.8 K-1福岡大会はあきらめたが、11.3 PRIDE東京ドーム大会での対高田戦は実現できるかもしれないと望みをつないだ。ルールは藤田・ミルコ戦と同じものが採用されるとのこと。事の始まりは8.19に開戦したK−1vs猪木軍団の大将戦でプロレスのIWGPヘビー級王者のベルトを巻く藤田がミルコのひざ蹴りの前に敗退したことを受け、高田がプロレスラーとしてリベンジに名乗りをあげた。藤田の敗退を前に誰もプロレス界から手が上がらない現状に怒りを覚えた高田は「今はタマをぬかれたやつばかり。このままではプロレスラーは腰抜けと言われてしまう。健介でも中西でも小川でもいい、やってやるというやつがいればゆずるが。」と古巣の新日本プロレスにも呼びかけた。「プロレスラーとしてやりたいことをやる」と燃える高田の挑戦に対し、ミルコも「K-1戦士として背を向けたくない。挑戦を受けたい」とプライドにおける高田戦に前向きで、石井館長もクロアチア政府に掛け合ってでも実現したいと全力を尽くす覚悟。しかし、相手は世界を巻き込んだテロ事件であり、1ヶ月後に状況が良くなるかどうかは疑わしい限りだ。対する高田としては、ミルコの来日を信じて準備あるのみだ。体質改善の為のファスティング(短期絶食)にも成功し、6キロの減量に成功、現在92キロまで絞込みこれから再度身体をつくっていくという。1ヶ月後の試合に向け集中している。
欠場するミルコの代役としてメルボルン大会で3位になったニュージーランドのマーク・ハントが出場し、ミルコと当たる筈だったレイ・セフォーと激突する。寸前で相手を同胞に変更されたセフォーだったが、調子は良いようで対処できると自信を見せた。又、セフォーは対猪木軍団のバーリ・トゥード戦にもやってみたいと興味を示したが、年末の対抗戦については今年試合数を多くこなしてきたのでその時期は休みたいと年末に関しては対抗戦参戦を否定した。しかし、石井館長はセフォーのバーリ・トゥード対応のセンスのよさを見ぬいており、石井館長に頼まれれば出場する可能性は残されているのではないかと言われている。