WBC世界スーパーフライ級タイトルマッチ 12回戦 |
王者 金沢ジム所属 27歳 25勝(6KO)2敗1分 170cm 52.1kg(計量時) |
12R | 挑戦者 フィリピン 29歳 WBC世界同級1位 43勝(28KO)4敗2分 52.1kg(計量時) |
徳山 昌守 |
判定 3−0 |
ジェリー・ペニャロサ |
自分の父が先導するハーレー軍団約100台に囲まれて会場入りというデモンストレーションを行った徳山は最強の挑戦者を迎え、苦戦しながらも僅差の判定でV3防衛に成功した。「試合前から右がきれていて、欲が出てしまった」という王者・徳山は得意の右を振っていくが挑戦者・ペニャロサの柔らかい動きにかわされ空を切る。序盤戦はロングレンジからパンチを振って前に出たが、中盤から前に出てきたペニャロサに対し、2度にわたる地獄の合宿で鍛えた足を使ったアウトボクシングに切り替えた。徳山の再三のバッティングで徳山自身右まぶたを切り、ペニャロサは3箇所ほどから流血。顔面を血に染めながらもプレッシャーをかけてくるペニャロサ。「試合中何度か諦めかけたが、声援に支えられた」という徳山も気迫を見せ序盤戦の貯金を守りきり、ベルトを死守した。試合後ペニャロサは「徳山のバッティングは減点にならないのか?」と判定に対し不満をみせたが、徳山や金沢ジム会長も「どちらかわからなかった。ペニャロサは馬力があった。さすが1位だ。」と挑戦者を賞賛した。
V4戦ではこの試合のテレビ解説のゲストで来ていた東洋太平洋同級王者・柳光(りゅうこう)和博(29歳 ワタナベジム)と来春3月にも対戦する予定。その柳光戦をクリアーするとさらに、WBA世界同級王者・セレス小林(28歳 国際ジムが来年2月に予定している指名試合をクリアした場合、来夏にも日本のジムに所属する世界王者同士による初の統一戦実現の可能性が高くなる。 |