琉球王家に伝わる幻の武術を
ただ一人継承した上原清吉の神技 本土と中国の間にあって、長く独立国として栄えた琉球王朝。その王家の一つ本部家には御殿手と呼ばれる武術が伝承されてきた。御殿手は、技はおろか、その存在すらが秘密とされ、本部家に一子相伝として伝えられてきた、空手とも、日本本土の古武道とも異なる、琉球王家が作り上げた固有の武術である。 突き、蹴りを主体とした体術、サイ、ヌゥチク、トウファーなど沖縄独特の武器を使用する武器術の他、剣、槍、長刀などの刀剣類、竹ぼうきや煙管など身の回りのものまで、あらゆるものを武器として戦う。また、敵と味方が入り乱れて戦う戦場で、効率よく多数を討つために、首から上の急所のみに攻撃を加え、必ず一撃で勝負を決める必殺の合戦武術である。 戦乱を勝ち抜き、いかなる状況にあっても王を守るため磨き抜かれてきた技、それが琉球王家秘伝武術本部御殿手なのである。 収録時間:45分 カラー 音声:ステレオ リージョン:ALL 出演: 上原清吉(うえはらせいきち) 明治37年(1904年)3月24日、沖縄県島尻郡小禄村にて生まれる。大正5年7月13日、12歳で本部朝勇11代宗家に師事。以後10年間にわたり、厳しい修行を重ねる。大正15年12月24日、琉球王家秘伝武術極意を伝授され、12代宗家を継承。フィリピンへ移住する。ミンダナオ島ダバオに武道場を開設し、中国武術家との交流など、更なる修行を積む。昭和22年3月、沖縄に帰郷。昭和26年11月、宜野湾市に武道場を開設。昭和45年、師より受け継いだ秘伝武術を公開する決意をし、御主加那志前(琉球国王)の技を本部御殿手と命名した。以後、逝去の直前まで後進の指導を続け、本部御殿手の継承に努める。2004年4月3日逝去。 収録内容: 日常の稽古 ステッキ、櫂、ヌゥチク、トウファ、鳥刺(棒)、短棒、鎌、釈杖、両刃の剣、山刀、長刀、槍、短剣、サイ、竹ぼうき、煙管、剣、磨き石打ち、尺刀、棒、取手 アメリカ派遣チームの特別稽古 ステッキ、両刃の剣、長刀、ヌゥチク、槍、鎌、剣、磨き石打ち、取手 流儀の系譜 上原宗家の取手術解説 取手乱取 素振り 太刃居合術 棒術と縛り技
|