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武藤敬司ら、新日本を退団し全日本へ!


1月18日、新日本プロレスの看板レスラーだった”天才”武藤敬司が今月新日本で行われているレスラー達との契約更新を行わず新日本を退団する意向を発表した。新日本サイドもこれを認めた。まだ行き先は正式決定はしていないが全日本プロレスに行くことはほぼ間違いない。武藤は「悩んだが、悔いはない。新日本でやり残したことはない。」と格闘技路線に傾倒しがちな新日本と自分の「プロレスLOVE」とのギャップから「王道プロレス」を続ける全日本への移籍を決断したようだ。

そして武藤だけではない。大量離脱の恐れが出てきた。武藤に行動を共にすると経理や営業など管理職を含むスタッフがすでに新日本に退職願を提出しており主要スタッフの大量離脱に新日本幹部は頭を抱えている。武藤に続き小島とケンドー・カシンこと石澤も全日本への移籍の意思を表している。小島は武藤と同様のプロレス観を持つレスラーで考えは同じようだ。カシンは全日本にいる先輩である馳浩がレスラー不足で苦しんでいる状況を助けに行くというのが理由らしい。「足りないなりに自分では猪木さん、長州さんには恩を返せたが、馳さんにはまだ返せていない。移籍はギャラの問題ではない。」とカシンをプロレスの世界に引っ張ってくれた馳への恩返しという。

小島のタッグパートナーの天山も契約更新を保留し「プロレスは新日本だけじゃないからな」と意味深な言葉を残し立ち去った。去年はPRIDEにも参戦し、ノールール系の試合を初体験した小原も「ギャラが不満」と言って更新を保留した。

多くのレスラーが更新を保留する中、佐々木健介は残留を決定。「残ったもので命を賭けて新日本を守る」と決意を語った。そして、猪木祭2と1.4東京ドームと大きな試合で2連敗したが今やメインイベンターの地位まで上り詰めた永田は5割増の提示に喜んで一発サイン。幹部からは「武藤の後を継いで柱となってがんばってくれ」と言われたという。

今回の武藤らの移籍の噂に関して全日本の馬場元子社長は「話は武藤さんと新日本の話がついてから」としながらも武藤やカシンについて「悪い印象があるはずがない」と歓迎の意を表した。

UWFや長州率いるジャパン・プロレス以来の大量離脱騒動に揺れる新日本に対し新日本を追い出されるように離脱した橋本真也は「こんだけ犠牲を払っても気づかないならたわけもんだ」と新日本のフロントや幹部を厳しく非難した。そして、武藤を全面的に支持、新日本では蝶野に新社長になってほしいと元三銃士のメンバーを激励し、新日本に残ったものは今がチャンスとゲキも忘れなかった。

逆に全日本から多くのレスラーを引き連れて離脱した経験のあるノアの三沢の発言に注目が集まったが「武藤は武藤で考えがあるんだろう。人の事はあまり気にならない」と無関心を装った。