極真 K-NETWORK KICK K-1
1.11 第1回K-NETWORK(極真の対外部門)主催の”一撃”結果



3分5R 延長なし 3ノックダウン制
正道会館所属 29歳
186cm 102.4kg
99/00 K-1 Japan GP王者
5R終了時 極真会館所属 23歳
186cm 106.2kg
99 極真世界大会7位
武蔵 判定

2-0
野地 竜太

遂に正道会館所属の1999・2000のK-1ジャパンGP王者の武蔵と極真会館所属の1999極真世界大会7位の野地がグローブを交える時がきた。ルールはK-1に近く3分5R延長なし、引き分け有りの3ノックダウン制でリングを使用。野地が相手の土俵に上がったような形ながら、極真の対外部門ともいえるK-NETWORKのリングなので武蔵にとっては敵地に乗り込んだということになる。15歳で極真の門をくぐり、キックの試合は3戦3勝とまだ4戦目ながら勢いのある野地がキャリアのある武蔵とどう戦うかに注目された。

野地のセコンドには2001年K-1ジャパンGP決勝で武蔵を破って優勝した極真の”青い目のサムライ”ニコラス・ペタスがつく。

1R 様子を見合う両者。野地も硬くならずリラックスしている様子。時折速い内股ローをだす野地。ステップで距離を取り見ている武蔵。

2R 野地の右ミドルを武蔵がキャッチ、そのまま右ストレートを打ち込む武蔵。前に出る野地。ステップでいなす武蔵。

3R 左ひざ蹴りをおりまぜて攻め始める武蔵。しかし、野地は武蔵をロープにつめて、武蔵の左ひざ蹴りに合わせて顔面に絶妙なタイミングで右フックをきめる。野地はローキックを入れ武蔵がバランスを崩したところを捕まえてひざ蹴りを武蔵の顎に打ち上げる。野地のパンチで武蔵がぐらついてクリンチにいったところでゴング。野地の著しい成長が目立つ。

4R 武蔵野攻撃をしっかりブロックする野地。時折武蔵の顔面を捕らえる野地のパンチ。

5R いきなり武蔵が攻める。パンチとひざ蹴りがきまる。何とか耐える野地。さすが極真戦士。打たれ強い。それでも前にでてプレッシャーをかけ続ける野地だが手数が減る。判定は2−0で武蔵。


3分5R 延長なし 3ノックダウン制
藤本ジム所属 27歳
182cm 75.8kg
新日本キックミドル級王者
1R オーストラリア極真会館所属 27歳
172cm 75.6kg
95 極真世界大会4位
松本 哉朗 KO

(飛びひざ蹴り)
ギャリー・オニール

極真の大会で小柄ながら華麗なステップワークで強豪を退け”オーストラリアの鳥人”と日本人選手からも恐れられたギャリーと仕事をしながらリングに上がり、デビュー以来9連勝中で王者にもなっている松本の対戦。

1R いきなり後ろ回し蹴りからかかと落しを打ち込んでいくギャリー。タイミングや距離感はさすがだ。しかし、それらにも落ち着いて対処する松本はステップを使うギャリーをパンチの連打からアッパーでダウンさせる。立ち上がるギャリーを今度は首相撲で翻弄する松本。首相撲の状態をレフェリーがブレイクするのは比較的早いが、その首相撲の体勢から顎を突き上げるひざでギャリーを二度目のダウンに追い込む。それでも何とかギャリーは立ち上がり観客は沸くが、松本は助走をつけた右飛びひざ蹴りをギャリーの顎にきめて完全KO。オーストラリアでキックを何戦かこなしているギャリーだったが極真の試合にはない顔面へのアッパーや首相撲からのひざ蹴りに翻弄された。


3分5R 延長なし 3ノックダウン制
ロシア極真会館所属 23歳
178cm 93.2kg
01 極真世界ウェイト制重量級3位
1R終了間際 建武館所属 26歳
185cm 102.8kg
01 全日本新空手重量級3位
セルゲイ・プレカノフ 判定

2-0
窪田 豊彦

極真の松井館長がもしかすると将来フランシスコ・フィリョより強くなるかもしれないと言わしめた極真の”ロシア最強戦士”プレカノフ。しかし、グローブマッチは初めて。

1R 体格で勝る窪田はいきなり突っ込んでいき首相撲を狙う。後ろ回し蹴りを狙ったプレカノフだが前に出てくる窪田にきめれない。逆に間合いを詰めて出した窪田の右ストレートを顔面にきめられダウンを奪われるプレカノフ。その後、パンチの乱打戦になるが顔面にパンチのラッシュを受けるプレカノフ。大ピンチだ。しかし、それを耐えたプレカノフは1R残り10秒をきったところでラッシュで息の上がった窪田のレバーにカウンターの回転後ろ蹴りを見事きめてKOした。正に一撃必殺。




     勝者                                     敗者

マウリシオ・ダ・シルバ     1R KO        百瀬 竜徳
(極真ブラジル/TEAM TBC)               (至誠館)

   重 虎          判定       マルコス・コスタ
(Kネットワーク西日本)              (極真ブラジル)

  中村 高明         判定     ネステロフ・ヴィアチェスラブ
 (全日本キック)                  (極真ロシア)

                       ボクシング・マッチ
 ジョージ・アリス      1R KO        チャン・プーン
(極真ブラジル/アリアスジム)        (ケビン・バリーズ・ボクシングジム/ニュージーランド)