RINGS 10.20 リングス代々木第2体育館大会 結果
リングス新ルール採用。初参戦、SBの緒方、秒殺で散る。




前回の9.21後楽園大会ではニュー・ホープ滑川康仁が初のメインを勤め、脅威の新星・横井宏考も勝利を飾り、そして元パンクラスの須藤元気や烏合破門会の矢野卓見などリングス外の選手も活躍するなど、田村、成瀬、山本、坂田と日本人選手大量離脱の嵐の後に、リングスに新しいムーブメントが起こり始めた。今回の10.20 代々木第2体育館大会では連敗中の金原の復活戦、元パンクラス・柳澤のトーナメント参戦に加え、シュートボクシング(SB)のスーパー・ウェルター級王者・緒方健一の初参戦、SBとリングスの提携発表、そして、リングスの新ルール導入など話題が盛りだくさんの大会になった。この新ルールとは、KOKの流れからロープエスケープを認めない最近のルールから、ダウン、ロープブレークが3度まで認められるルールにしたもの。ゲーム性を高めファン層の拡大を狙う前田日明リングス代表は「総合格闘技の現状を見ても、グランドになる前の打撃が重要。また、膠着状態が多い試合はつまらない。ポジションの取り合いで喜んでくれるマニアックなファンだけではなく、一般的なファンも楽しめるルールであることが必要」という。結果、世界一過酷なルールになったと前田代表。「リングスももっと打撃の練習をする。将来的にはリングスの選手がSBのリングにあがることもありうる」とSBとの全面提携を歓迎した。

そんな中、打撃が得意な総合格闘家で元パンクラス、現チーム・ドラゴン所属の柳澤龍志が12月のリングスに再参戦と大晦日の猪木祭り2の対抗戦にK-1軍としての参戦を前田代表及びK-1の石井館長に直訴すると宣言した。


 
メインイベント ミドル級オフィシャルマッチ
リングス・ジャパン
2R 1分51秒 リングス・オーストラリア
金原 弘光
HIROMITSU KANEHARA
ポイントアウト
(エスケープにより)
ケリー・ジェイコブ
KELLY JACOBS

3連敗中の”新エース”金原は日本人選手大量離脱の影響もあり連戦を余儀なくされ、不調が続いて金原自身「引退」の2文字まで頭にあったようだが完全復活。腕ひしぎ逆十字と裸締めの関節&絞めの嵐でジェイコブから次々とロープエスケープを奪い、ポイントアウトに追い込み会心の勝利。「これで弾みがつく。連勝街道を突き進む」と力強く宣言。しかし、前田代表は「まだ、タックルに対する反応が遅い」と叱咤激励。



セミファイナル アブソリュート級トーナメント1回戦
リングス・リトアニア
1R 2分18秒 リングス・ジャパン
エギリウス・ヴァラビーチェス
EGIDIJUS VALAVICIUS
TKO
(タオル投入により)
滑川 康仁
YASUHITO NAMEKAWA

日本人選手大量離脱後、”ニュー・ホープ”の名を襲名した滑川は目下4連勝と勢いのある若手選手だ。しかし、今回がリングス初参戦のヴァラビーチェスのパンチラッシュを浴び、ダウンを繰り返し敗れてしまった。


第6試合 アブソリュート級トーナメント1回戦
リングス・ロシア
3R終了時 チーム・ドラゴン
エメリヤーエンコ・ヒョードル
EMELIANENKO FEDOR
判定

3−0
柳澤 龍志
RYUSHI YANAGISAWA

ガードポジションを繰り返してしまった柳澤は判定でヒョードルに敗れてしまった。この試合で勝って表明したかったという柳澤は12月21日リングス横浜大会への再参戦と大晦日の猪木祭り2のK−1vs猪木軍への参戦意思を表した。「毎日正道会館で練習している」という柳澤はK-1ジャパン参戦経験もあり「自分はK-1軍」と自称し、K-1軍の一員として大晦日のK-1vs猪木軍の対抗戦への参戦を希望した。近日中に前田リングス代表とK-1プロデューサー・石井館長に直訴するという。実現すれば総合格闘技経験の多い柳澤はK-1サイドにとって貴重な戦力になりうるし、元パンクラシストが猪木軍のプロレスラー達と交わるという面白い展開も予想される。


第5試合 ライト級オフィシャルマッチ
カナダ 1R 0分43秒 シーザージム
シュートボクシング スーパーウェルター級王者
カーティス・ブルガム
CURTIS BRIGHAM
タップアウト
(裸締め)
緒方 健一
KENICHI OGATA

シュートボクシング・スーパーウェルター級王者 緒方健一が総合格闘技ルール初挑戦だ。セコンドには修斗のカリスマ・佐藤ルミナがついた。リングスのリングサイドにルミナという珍しいショットだ。しかし、43秒で裸締めによる秒殺というSB王者にとって厳しい総合デビューとなった。「バックをとられて慌てたのが敗因」と反省する緒方は「このままでは終われない」と12月のリングスの興行に参戦を直訴した。また、緒方の応援に駆けつけたSBフェザー級王者の前田辰也とキックの後藤龍治のふたりもリングス参戦を表明した。


第4試合 アブソリュート級トーナメント1回戦
リングス・オーストラリア 3R終了時 リングス・グルジア
クリストファー・ヘイズマン
CHRISTOPHER HASEMAN
判定

3−0
グロム・コバ
GROM KOBA



第3試合 アブソリュート級トーナメント1回戦
リングス・イギリス 1R 4分22秒 リングス・ブルガリア
リー・ハスデル
LEE HASDELL
KO
ゲオルギー・トンコフ
GEORGI TONKOV



第2試合 ユニバーサルバウト ヘビー級
リングス・ジャパン 1R 3分14秒 パワーオブドリーム
横井 宏考
HIROTAKA YOKOI
ポイントアウト
折橋 謙
KEN ORIHASHI



第1試合 ユニバーサルバウト ミドル級
和術慧舟會東京本部 2R終了時 U-FILE CAMP
磯野 元
GEN ISONO
判定

3−0
松田 恵理也
ERIYA MATSUDA