PRIDE 5.27 PRIDE 14  横浜アリーナ 試合結果

PRIDE初のプロレスラー対決は藤田和之が高山善廣を制す!



第9試合
猪木事務所 183cm 120kg 30歳
IWGPヘビー級王者(プロレス)
プライド5勝無敗
2R 2分18秒 フリー 196cm 125kg 34歳
藤田 和之
Kazuyuki Fujita
レフリーストップ

(肩固めによる)
高山 善廣
Yoshihiro Takayama

PRIDE初のプロレスラー対決、しかも日本人の対戦によるメインイベントは格闘家としてプロレスラー高山を潰すと発言していた藤田が見事肩固めでレフリーストップ勝ちを奪った。プロレスベースの2人がノールール系でどんな戦いをみせるか注目されたが藤田はいつもと変らぬアグレッシブファイト。試合開始早々の藤田のタックルを高山が腰を引いてガッチリ受け止める。そのまま、首相撲のような体勢で膝蹴りを打つ高山とアッパーを打ち上げる藤田。プロレスとは違うスタミナ配分を要求される慣れないノールール系の為か2Rには高山はかなり息が上がってくる。2000年末に大阪で開催された「イノキ・ボンバイエ」というプロレス興行での桜庭や久しぶりの新日のリングでの藤田が非常に息が上がっていたのを思い起こさせる。リズムやスタミナ配分が違うのだ。最後は藤田が高山に上四方固めのような体勢から膝蹴りを頭部にぶち込み、体勢を入れ替えて肩固めに移行した。プロレスラーとしては断然キャリアのある高山だったが、バーリトゥード系の経験で勝る藤田に初の日本人野獣対決は凱歌が上がった。試合後、藤田は「高山選手のエールをすごく感じた。」「2人の心の戦い、魂のぶつかり合いができた」と満足げ。日本人離れした肉体を持つ高山はフリーとなっており、今後ノールール系試合での活躍を大いに期待する。


第8試合
ウクライナ 176cm 108kg 27歳
PRIDE GRANDPRIX 2000 準優勝
プライド12勝2敗
1R 1分52秒 オランダ 187cm 103kg 24歳
プライド1勝3敗
イゴール・ボブチャンチン
Igor Vovchanchyn
ギブアップ
(チョーク・スリーパー)
ギルバート・アイブル
Gilbert Yvel

すばらしいストライカー同士の対決だが、リングスのヘビー級王者にまでなったアイブルはプライドに移ってから今ひとつ成績が振るわない。


第7試合
ブラジル シュート・ボクセ・アカデミー所属 182cm 90kg 24歳
IVCミドル級王者
プライド7勝無敗
1R 1分30秒 フリー 178cm 86kg 27歳
98年柔道全日本実業団個人選手権優勝
96/98/99/00年全日本サンボ選手権優勝
00年全日本アマチュア修斗ライトヘビー級トーナメント優勝
第6回全日本コンバットレスリング選手権優勝
ヴァンダレイ・シウバ
Wanderlei Da Silva
レフェエリーストップ

大山 峻護
Shungo Oyama

数々のアマチュアの大会で実績を残し、柔道では00年シドニー五輪81kg級 金メダリストになった瀧本誠と激闘を繰り広げたこともある大山は目標にしていたプライドへ初参戦。プライドへのステップと知られるカリフォルニアの金網デスマッチ キング・オブ・ザ・ケージ(KOTC)デビューでは強心を見せつけ大きな体重差のある相手を右パンチ一発でKOした。しかし、期待の新星といえど桜庭をKOし、勢いに乗るシウバは止められない。ムエタイベースのシウバを柔道ベースの大山が試合開始早々のパンチ合戦でぐらつかせ一気に試合はヒートアップ。ぐらついたシウバはそのままタックルに行き離れ際そのまま再度パンチのラッシュで一気に大山からスタンディングダウンを奪いレフェリーストップ勝ち。負けた大山はいきなり、シウバ相手に初出場でカードが組まれるあたり、期待の大きさというべきか、厳しい洗礼というべきか。


第6試合
アメリカ チーム・クエスト所属 180cm 90kg 30歳
00年リングスKOKトーナメント優勝
第17回UFCライトヘビー級トーナメント優勝
92年バルセロナ5輪・96年アトランタ5輪グレコローマン・レスリングアメリカ代表
プライド12勝2敗
3R 3分18秒 フリー 172cm 88kg 27歳
プライド7勝4敗2分
ダン・ヘンダーソン
Dan Henderson
レフェリーストップ

小路 晃
Akira Shoji

ヘンダーソンもリングスからの転向組だが、前回のヘンゾ・グレイシーに続き小路をも退け、KOK優勝者の本領発揮。


第5試合
ブラジル ブラジリアン・トップチーム所属 183cm 90kg 24歳
第12回UFCヘビー級トーナメント優勝
プライド4勝1敗
3R アメリカ 184cm 115kg 23歳
99年ブラジルWVC大会優勝
プライド4勝1敗
ビクトー・ベウフォート
Victor Belfort
判定
3−0
ヒース・ヒーリング
Heath Herring

ヘンダーソンもリングスからの転向組だが、前回のヘンゾ・グレイシーに続き小路をも退け、KOK優勝者の本領発揮。


第4試合
トリニダート・トバコ 186cm 110kg 34歳
第8回UFC準優勝
97年第1回IVCヘビー級トーナメント優勝
プライド5勝7敗
1R 2分39秒 オランダ ゴールデン・グローリー所属 190cm 94kg 24歳
00年リングスKOKトーナメント準優勝
プライド初出場
ゲーリー・グッドリッジ
Gary Goodridge
KO

ヴァレンタイン・オーフレイム
Valentijn Overeem

オーフレイムもリングスからの転向組でプライド初参戦。KOK準優勝者として実力を発揮できず、プライドの門番、グッドリッジの軍門に下る。しかし、オーフレイムはまだ若く、才能を感じさせる有望選手。今後の活躍に期待。


第3試合
アメリカ チーム・パニッシュメント所属 188cm 90kg 31歳
IFCライトヘビー級王者
プライド初参戦
2R 0分21秒 アメリカ ライオンズ・デン 183cm 97kg 33歳
97年UFCライト級トーナメント優勝
プライド3勝4敗
チャック・リデル
Chuck Liddel
KO

ガイ・メッツアー
Guy Mezger

初参戦のリデルは現UFCライトヘビー級王者のティト・オーティス率いるチーム・パニッシュメント所属。そのオーティスはUFCの舞台でメッツアーをはじめライオンズ・デンの選手と遺恨のあるファイター。両者負けられない試合だが今回はパニッシュメントサイドに凱歌。


第2試合
高田道場所属 177cm 90kg 28歳
プライド2勝4敗2分
3R ブラジル シュート・ボクセ・アカデミー所属 180cm 80kg 27歳
プライド初参戦
松井 大二郎
Daijiro Matsui
判定
3−0
ペレ
Pele

ペレは今をときめくヴァンダレイ・シウバと同じシュート・ボクセ・アカデミー所属。シウバいわく、中量級ではペレが最強だと信頼をおく選手。対する松井は言わずと知れた高田道場第三の男。いままでプライドでは目立った結果は出していなかったが、判定とはいえ大きな勝利。


第1試合
ブラジル グレイシー・バッハアカデミー所属
174cm 80kg 27歳
99年パン・アメリカン柔術大会メイオペサード級・アブソルート級優勝
プライド初出場
1R 7分17秒 ブラジル アカデミア・ブドーカン所属
168cm 78kg 31歳
97年第4回WVCミドル級トーナメント準優勝
プライド0勝2敗
ニーノ・”エルビス”・シェンブリ
Nino "Elvis" Schembri
ギブアップ
(アームバ-)

ジョイユ・デ・オリベイラ
Johil de Oliveira